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暴落しても買い増す勇気がないなら、現金ポジションなんて要らないかな(悩み)

      2019/04/10

生活防衛資金は50万円もあれば十分

社会人になって「長期投資でお金持ちになる」という発想を知って、色んな投資本を読み漁りました。特にお世話になって感謝しているのが山崎元さんと水瀬ケンイチさんです。投資家が確保しておくべき現金ポジションについて、生活防衛資金なる言葉があることをお二人から教わりました。

生活防衛資金の厳密な定義はありません。当面の日常生活が不安なく送れるだけの現金はもっておこう、そういう資金があれば安心して投資できるよねってことです。確か(記憶が曖昧ですが)山崎さんは3ヵ月分の生活費で十分、水瀬さんは1年分の生活費は必要というスタンスだったかと思います。

僕は山崎派です。3ヵ月で十分。1年分もキャッシュを持っておく必要性は感じません。独身で養う家族がいないという背景もあります。では、僕の3ヵ月分の生活費っていくらなのか。1カ月の生活費をざっくり計算するとこんな感じかな。

家賃 6万円
食費 5万円
水道光熱費 0.5万円
通信費 0.5万円
他諸々 1万円
合計:13万円

こんなもんかな。食費が高過ぎですかね。自炊している人には考えられない金額かもしれませんか、僕は自炊ゼロで外食 or コンビニ or お総菜屋なのでこれくらいは掛かります。家賃は都内にしては安い方です。

1カ月で13万円ってことは3ヵ月で39万円。少し色を付けても50万円です。50万円あれば余裕で3ヵ月は生活が回ります。特に不自由せずに普通に暮らせます。私の「生活防衛資金」は50万円です。

1年分以上の生活費に相当する現金を抱えている理由

では、実際に今どれくらい現金を持っているのか。以下はつい最近作った3月末のバランスシートです。

左の「資産の部」の一番上に現預金勘定があります。173万円もあります。これは13ヵ月分もの生活費に相当する金額です。キャッシュポジションは3ヵ月分の生活費でいいと言っておきながら、実際は1年分以上の生活費を用意しています。

なぜ、こんなに現金を持っているのか?

生活に不安がある?
いや、そんなことは別にないです。貧乏育ちでローコスト生活には慣れています。家賃込みで1カ月10万円で生活しろって言われたらやれます。実際に20代前半の頃、それくらいドラスティックに節約生活してたし。

僕が1年分以上もの現預金を持っている理由は、もしかしたら来るかもしれない暴落時に安値で株を仕込むためです。これが一番の理由です。

基本的に毎月コツコツ投資しているけど、相場が崩れたら多めに投資して割安な価格で株を買いたいという気持ちがあります。少しでも安い価格で買えた方が投資パフォーマンスは改善するし、気持ち的な満足感も得られます。「おっしゃ、安値で買えて含み益たっぷりだ!」って嬉しくなります。

余剰現金を持っていなかったら、マーケットが暴落した時に、安値になっている株たちをただ指をくわえて見るしかなくなります。

暴落時に株を仕込むのは僕には無理そう。んなら、鼻っからフルインベストでいいかもなあ。

しかし、これは言うは易く行うは難しなのです。それをこないだ実際に体験しました。昨年末の株価急落の時です。FRBの利上げ、さらにバランスシート縮小も機械的に続けるとのパウエル議長発言を受けてマーケットは急落しました。

以下は直近5年間のS&P500指数の推移です。

こう見ると、やっぱ昨年末の急落は結構なインパクトですよね。大きな穴がぽっかり空いてます。僕は正直ビビってました。リーマンショックを経験されている先輩投資家の方は「これくらい暴落とは言えないよ」という感じなのでしょうが、2012年からの上げ相場しか経験していない私にとってはややショッキングな相場でした。

FRBが急にハト派に変わるなんて昨年の急落時点では想定できるわけもなく、私は身構えていました。著名投資家もリセッション入りを警告し、また読者さんからもさらなる急落を予想しているというコメントを頂いていました。そんな悲観的な憶測に囲まれている中、逆張りの発想で資金を株式市場に投じることはできませんでした。ダメでした・・。むしろ普段より少ない金額しか投資することができませんでした。

昨年2018年は資金に少し余裕があったこともあり、毎月30万円を目安に投資を続けていました。しかし、相場が急落して「投資するなら今でしょ!」という12月に、なんとむしろ投資額を20万円に減らしてしまったのです。

12月の投資の記事がこちらです。ブラックロック(BLK)株を買いました。

相場急落にビビりながら、ブラックロック(BLK)に22万円追加投資した。

こういう時にブログって便利だな。 自分が何を思っていたか記録に残っています。記事の中で私はこんな発言をしています。

今年残りの数営業日そして2019年に株式市場がどう動くのか、それは読めません。債券価格は今がピークなのか、それともガントラック氏が主張するように6%くらいまで米長期金利は上がるのか、それも全く読めない。FRBがどのような金融政策を採用するのか、んなことわかるわけない。

ということでビビりながらも、今月も投資しました。今年は毎月30万円を目標に投資してきましたが、今月はちょっとビビッて20万円ちょい。こういう時はむしろ投資額を増やすべきなのかもしれませんが、その勇気はなく。だって、さらに下がるかもしれないから・・。

Hiro

この時のBLKの買値は377ドル。今振り返るとほぼ底値です。現在、株価は440ドル台まで回復しています。20万円と言わず、普段通り30万円投資すればよかった。いや、こういう相場急落時には普段より多く40万円、50万円投資すべきだったんだよ。そうやって、周りが悲観一色になっている時に果敢にリスクテイクすることが富を生むわけだから。

周りが怖がっている時には貪欲に。周りが貪欲になっている時は恐る恐る。

ウォーレン・バフェット


これを実践することはできませんでした。2008年、金融危機の時にゴールドマン・サックスに50億ドルも投資したバフェットのような胆力、というか分析眼は私にはない。

暴落時のために必要以上の現預金を保有しているのに、肝心の暴落時に思い切って投資できない。それどころか、普段よりも投資額を減らしてしまう体たらくです。これでは、何のために1年分以上の生活費に相当する資金を持っているのか分からなくなります。

これは直感ですが、2008年のようなS&P500指数が半値になるほどの大暴落は起こらないと思います。長期債の利回りが低下して景気循環の後期という印象はありますが、依然として米国の政策金利は低いです。2%のインフレ率を差し引けば実質金利は0.5%しかありません。金融環境がそれほど引き締まっているとは思えません。企業業績もそんなに悪くない。

とは言え、米国株のバリュエーションがやや高いのは事実だから、今から数年は大きな株価上昇は見込めないとは思っています。米国企業のEPSが徐々に成長していく中、S&P500指数は横ばい、ないし緩やかな上昇を続けてPERは少しずつ低下していくのではと予想します。昨年末のような小暴落を挟んだどっちつかずのレンジ相場が続きそうな気がします。

たまに発生する調整局面で株を買い増す勇気があればいいのですが、どうもこれまでの経験上、それは私には難しそうです。今は冷静に相場を見ていますが、いざ株価が急低下し始めると「今度こそリセッション入りかも!」と身構えてしまう気がします。

こんなビビりな性格なら、いっそのこと現金ポジションなんて持たずにフルインベストでもいいかもなって思います。逆説的ですが、ビビりだからこそフルインベストという発想。それもありかな。現金ゼロはさすがに嫌だけど30万円~50万円くらい残して、あとは全部株式に資金を突っ込むのもいいかもなあ。

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