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【GS銘柄分析】ゴールドマン・サックスは政界の重鎮も輩出する名門投資銀行

   

※2017年12月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/8/5)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はゴールドマン・サックス(GS)をご紹介します。


  GS財務情報等

基本情報

会社名 ゴールドマン・サックス
ティッカー GS
創業 1869年
上場 1999年
決算 12月
本社所在地 ニューヨーク州
従業員数 36,600
セクター 金融
S&P格付 BBB+
監査法人 PwC
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上構成比

 

セグメント別売上構成

 

業績

 

バランスシート

資産

負債純資産

 

株主還元

 

連続増配年数

6年

 

バリュエーション指標等(2018/8/5時点)

予想PER:9.2倍 最新情報はこちら

配当利回り:1.4% 最新情報はこちら

PBR:1.2倍 最新情報はこちら

 

感想

ゴールドマン・サックスは日本でも名の知れた1869年創業の名門投資銀行です。マーカス・ゴールドマンという創業者の名前が会社名の由来です。法人、政府、富裕層個人に対する各種金融サービス、投資運用業務を提供しています。世界30カ国でビジネスを展開していますが、売上高の6割以上は米国です。

ゴールドマン・サックスが日本でも有名なのは学生にとって高給な就職先(激務だが)であること、また企業側としてゴールドマン・サックスとお付き合いがあるケースがあるからだと思います。私は数百億円程度の小規模なM&Aプロジェクトに参画した際に、ゴールドマン・サックスの方と一緒に仕事をさせて頂きました。「24時間いつでも電話に出れますので、お気軽にご連絡下さい。」と真顔で言われた時は焦りました・・。何か質問すると、すぐに的確な回答が返ってきます。とても信頼できるエリート・バンカー集団です。

ゴールドマン・サックスは政治の世界にも多くの重鎮を輩出してきました。ロバート・ルービン元財務長官、ヘンリー・ポールソン元財務長官、マリオ・ドラギ現ECB総裁、スティーブン・ムニューシン現財務長官、ゲーリー・コーン現国家経済会議(NEC)議長などそうそうたるメンバーです。

2018年にロイド・ブラックファイン氏がCEOを退任し、次期CEOとして56歳のデービット・ソロモンCOO(最高執行責任者)が就任する予定です。ソロモン氏は1999年にパートナーとしてゴールドマンに中途入社したやや異端な経歴の持ち主です。債券運用、法人向け融資で成果を出してきました。また、ニューヨークのクラブでDJをやるという面白い趣味もお持ちです。

財務データを見てみましょう。

営業収益(売上高)は300億ドル前後が続いています。FY08リーマンショック時は前期の200億ドル強まで収入は減少しましたが、FY09以降持ち直しています。競合投資銀行がトレーディング事業を縮小するなか、ゴールドマンはその規模を維持するという経営判断をしました。FY17は株式相場は非常に穏やかで利ザヤを取る機会も少なく、業績は伸び悩みました。しかし、今年2018年はボラティリティが戻ってきており、業績の回復が期待されます。

純利益率は概ね22%ほどです。あれだけの高給を払っていますが、売上高の2割以上は利益として確保できています。ROEは10%ほど。なお、FY17に純利益・EPSが悪化していますが、税制改革に伴う一時コストがあったためです。

バランスシートですが、総資産の3割以上が運用証券です。借入有価証券も含めれば総資産の半分が有価証券等の投資になります。また、最近力を入れている法人融資残高も年々増加していました。

負債純資産を見ると、預金(Deposit)が全体の15%あり年々伸びていることがわかります。これはちょっと意外ではないですか? 商業銀行ではなく投資銀行ですが預金口座を持っています。ゴールドマンはかつては富裕層だけを対象にしていましたが、最近は中流層の資金取り込みにも注力しています。2016年には消費者向け銀行業務を立ち上げました。

配当は損益ほどブレていません。安定した配当を維持しています。そして、自社株買いの金額が半端なく大きいです。毎年配当総額の4倍近い自社株買いを実施しています。総還元性向は100%近いです(FY17は税金コストで純利益が押し下げられ配当性向・総還元性向ともに上振れしています)。

なんか、米金融機関の財務諸表を見てて思うのは、とにかく自社株買いが多いということです。経営者にストックオプションが付与されていて、自社株買いをしたくなるインセンティブが働いているのかなと邪推したくなります。まあ、自社株買いは既存株主にとっても良いことです。

ゴールドマン・サックスは今後の経営計画を強気に見込んでいます。ハービー・シュワルツ社長は、今後3年間で50億ドルの増収を達成すると意気込んでいます(2018年現在、シュワルツ氏は退職済み)。法人部門と融資事業の強化によってこの増収計画を達成させるとのこと。また、ボラティリティ相場の再来がゴールドマンの収入に寄与しそうです。

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