Grow Rich Slowly シーゲル流米国株投資で億万長者になる!

米国株投資を通じて資本主義社会を豊かに楽しく生きる

*

【GIS銘柄分析】ゼネラルミルズは100年以上も配当を守り続けてきた歴史ある食品メーカー

   

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はゼネラル・ミルズ(GIS)をご紹介します。


    GIS財務情報等

基本情報

会社名 ゼネラル・ミルズ
ティッカー GIS
創業 1928年
上場 1928年
決算 5月
本社所在地 ミネソタ州
従業員数 39,000
セクター 生活必需品
S&P格付 BBB+
監査法人 KPMG
ダウ30 ×
S&P100 ×
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上高

米国内売上:約7割

米国外売上:約3割

 

業績

 

キャッシュフロー

 

株主還元

 

連続増配年数

13年

 

バリュエーション指標等(2017/10/13時点)

PER:18.2倍 最新情報はこちら

配当利回り:3.8% 最新情報はこちら

配当性向:63% 最新情報はこちら

 

感想

ゼネラルミルズは米国を中心に食品ビジネスを展開している企業です。シリアル、スナック菓子、ヨーグルトなどを取り扱っています。

日本人に馴染みのあるブランドとしてはハーゲンダッツや、とんがりコーンがあります。とんがりコーンってハウス食品のお菓子ですが、米国ゼネラルミルズとの技術提携によって生まれた商品だったとは全く知らなかったです。驚きました。

他には「チェリオ」、「チェックス」、「ヨープレイ」、「ナチュラル・バレー」など多くのブランドを有しています。

ゼネラルミルズは近年苦戦しています。特に売上の落ち込みが激しいのがヨーグルトブランドの「ヨープレイ」です。新興ブランドのチョバニにシェアを大きく奪われています。チョバニはトルコの移民が10年前にニューヨークで立ち上げた新しいブランドです。

食品は口に入れるものですから安全性が大事で、その安全性を担保するのがブランド力です。ゼネラルミルズは1856年創業の伝統ある企業で、100年以上の時間が生み出した強いブランド力を持つ企業です。

そんな老舗食品企業でも新興企業にシェアを奪われています。

生活必需品は切り替えコストが低いという面が、事業としての弱みです。普段買っているヨーグルトを止めて、別にヨーグルトを買うのは簡単なことです。安いですし、気軽に他社の商品に乗り換えることが可能です。使い慣れたアイフォンからアンドロイドに乗り換えるのとはわけが違います。

試しに食べたヨーグルトが「お、意外に美味しいじゃん!」ってなれば、消費者は今後もその新しいヨーグルトを買い続けるでしょう。食品ビジネスなど生活必需品セクターは長期投資にふさわしいとよく言われますが、銘柄選別は意外に難しいと感じます。

ヨーグルトが苦戦中の老舗食品メーカー、ゼネラルミルズの財務諸表を見てました。

過去10年売上高は安定していますが、FY13をピークに下り坂です。直近FY16はドル高の影響が多少はあったでしょうが、GISは米国内売上が7割ほどですのでそれほど為替の影響は受けません。売上減少は、販売数量の下落によるものと見ていいと思います。

直近FY16の年間売上高は156億ドル(約1.8兆円)です。

粗利率は36%ほどで安定しています。売上高は下がっていますが、プロダクトミックスに大きな変化はないようです。グラフには載せてはいませんが、営業利益率も15%前後で安定しています。こういった収益の安定性は長期投資家には嬉しいところです。

キャッシュフローはしっかりプラスです。フリーCFも潤沢です。営業CFマージンは約15%で高収益です。

収益性は今のところ高水準を維持していますが、今後の推移はウォッチしていく必要があると思います。

株主還元は素晴らしいです。13年連続増配ですが、過去100年以上一度も減配していない企業です。事業環境が厳しくなっても配当を頑なに守る姿勢も、長期投資家にはポジティブなポイントです。

自社株買いにも積極的で、直近5年間の総還元性向は140%です。利益を超えるキャッシュを株主に還元している計算です。

バランスシートを見ると2015年に長期借入金が増えています。この借入を原資に配当を出しているものと思われます。

低金利を活かして借金して自社株買いをするのは米国企業がよくやる財務戦略です。ただ、今後は同じ手法で配当を増やすことは難しくなると思います。金利は徐々に上がっていますし、税制改革で負債利子の控除が廃止になる可能性もあり、借入コストは上がっていく可能性が大です。

新興ブランドにシェアを浸食されてはいますが、過去100年配当を守り続けた企業です。そう簡単に減配はしないと信じています。少なくとも現在のキャッシュフローを見れば減配リスクは低いと見ています。

配当利回りは現在(2017年10月)で3.8%と高配当です。今後も増配を続けることができるならば、この利回りは魅力的です。

ただし、コカ・コーラやペプシコほど未来安泰な食品メーカーとは言えないかもしれません。米国の金融専門誌バロンズは、ゼネラルミルズは比較的投資リスクが高いと指摘していました。

食品の需要は今後も消えることはありません。
食べないと生きていけません。

ですが、すべての食品メーカーが生き残れるわけじゃありません。ゼネラルミルズの食品ブランドはこれからも米国社会に必要とされ続けて、利益を生み出し配当を出し続けることができるのでしょうか。

ネスレCEOはWSJでこう語っていました。

古き良き時代には小売店の陳列棚が新規参入を阻むための重要な障壁だった。

今はネットで新興企業が簡単に市場に参入できます。

ゼネラル・ミルズはネット時代に生き残ることができるのでしょうか。

どうでしょうか、未来はわかりません。

 - 米国株銘柄分析