Grow Rich Slowly シーゲル流米国株投資で億万長者になる!

米国株投資を通じて資本主義社会を豊かに楽しく生きる

*

【GIS銘柄分析】ゼネラルミルズは100年以上も配当を守り続けてきた歴史ある食品メーカー

   

※2019年5月期決算データ反映、コメント刷新(2019/7/7)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はゼネラル・ミルズ(GIS)をご紹介します。

基本情報

会社名ゼネラル・ミルズ
ティッカーGIS
創業1866年
上場1928年
決算5月
本社所在地ミネソタ州
従業員数40,000
セクター生活必需品
S&P格付BBB
監査法人KPMG
ダウ30×
S&P100×
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別売上構成比

セグメント別売上構成比

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

14年

過去10年の配当成長

年率+8.6%

この10年で配当は2.3倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2009~2018):+5.9%
過去20年(1999~2018):+6.6%
過去30年(1989~2018):+10.0%

バリュエーション指標(2019/7/7時点)

予想PER:15.8倍 最新情報はこちら

配当利回り:3.7% 最新情報はこちら

コメント

ゼネラルミルズは米国を中心に食品ビジネスを展開している企業です。シリアル、スナック菓子、ヨーグルト、冷凍食品、アイスクリームなどを取り扱っています。

日本人に馴染みのあるブランドとしてはハーゲンダッツや、とんがりコーンがあります。とんがりコーンってハウス食品のお菓子ですが、米ゼネラルミルズとの技術提携によって生まれた商品なんですね。他には「チェリオ」、「チェックス」、「ヨープレイ」、「ナチュラル・バレー」など多くのブランドを有しています。

近年は新興企業やPB商品に悪戦苦闘しています。特に売上の落ち込みが激しいのがヨーグルトブランドの「ヨープレイ」です。新興ブランドのチョバニにシェアを大きく奪われています。チョバニはトルコの移民が10年前にニューヨークで立ち上げた新しいブランドです。

ゼネラルミルズは1856年創業の伝統ある企業で、100年以上の時間が生み出した強いブランド力を持っています。そんな老舗食品企業でも新興企業にシェアを奪われているのが現実です。

ゼネラルミルズ経営陣は黙って見ているだけではありません。2018年にペットフード大手のブルーバッファロー社を80億ドルで買収しました。同社は2002年創業で、人口着色剤を使用しない自然食品を使ったペットフードを製造販売して成功してきました。ペットフードも人間の食べ物と同じくオーガニックな食品が受けているようです。ペットフード事業の売上構成比は8%。

財務データを見てみましょう。

PL、キャッシュを概観すると典型的な成熟企業であることがわかります。大きな成長は見られませんが、キャッシュは安定しています。配当も緩やかながり増加していますが、近年は横ばい傾向ですね。

FY18の売上高は168億ドルで前年比+7.1%。ブルーバッファロー買収の影響と為替影響を除外したオーガニックの成長率はほぼゼロ。売上は実質横ばいです。しんどいですね。既存事業で唯一伸びている事業が”Super premium ice cream”です。「ハーゲンダッツ」ですね。美味しいですよね。よく買います。昨日も買いました。

FY18の純利益は17.5億ドルで前年比▲18%。前年に法人減税に伴う一時利益、また当年に資産減損を行ったため減益となっています。調整後EPSで見ると+4%の増益です。

キャッシュフローは毎年安定してプラスで推移しており安心できます。さすが食品ビジネスという印象です。

バランスシートを見てみましょう。9割弱を占める固定資産の主な内容はのれんと無形資産です。ブルーバッファロー買収によってのれんを53億ドル、無形資産を27億ドル認識しました。

負債比率は増えていませんが、絶対額で見れば有利子負債は増加しています。ブルーバッファロー買収のために60億ドルの社債を発行をしました。S&P格付けは”BBB+”から”BBB”に1ノッチ下がりました。目前の返済に懸念はありませんが、やや債務過剰になってきました。

最近増配率が落ちてきましたが、過去100年以上一度も減配したことがありません。事業環境が厳しくなっても配当を頑なに守る姿勢は、長期投資家にとっては嬉しいポイントです。普段は自社株買いも多いですが、さすがにFY18の実績はなし。今後も債務返済を優先させる可能性があり、大幅増配はしばらくお預けになりそうです。

 - 米国株銘柄分析