10月23日深夜2時現在、ゼネラルエレクトリック(GE)の株価が▲6.5%と急落しています。現在22.3ドル。決算発表翌日というわけでもありません。

ここ最近GEの株価は下がり続けており、下げ止まる気配がありません。

マーケットはGEの減配を織り込み始めていると感じます。

GEは創業100年以上の老舗コングロマリット企業で、NYダウが運用開始となって以来今も残存している唯一の企業です。GEは信用(S&P格付けAA-)も資金力もある企業でそう簡単に沈む企業ではありません。

 

 

「長期投資では株価は気にするな!」と言われることもありますが、これは半分本当で半分嘘だと思っています。

長期投資のリターンとは配当です。

株価は将来の配当を示唆してくれる貴重な指標です。株価とは航海のコンパスみたいなもんです。せっかくコンパスがあるのにそれに頼らない理由はありません。せっかく日々マーケットが株価を示してくれるのにそれをチェックしない理由もありません。

長期投資家であっても株価をチェックすることは大切だと思います。

日々の株価の動きに過度に惑わされる必要はありません。なぜなら、繰り返しですが長期投資家の株式リターンは配当に大きく依存するからです。日々の株価の変動は流通市場における時価評価合戦に過ぎません。

でも株価は大切です。配当が大事だからこそ株価が大事です。株価は将来の増配や減配を示唆してくれます。

最近ジョンソン&ジョンソン(JNJ)の株価がグングン伸びていますが、このキャピタルゲインに喜ぶべきではありません(ま、嬉しいもんですけどね!w)。JNJの株価が上昇しているということは、JNJが将来たくさん配当を出すと期待されていることを意味します。投資家がJNJの将来の大きな配当を期待しているから、JNJの株価は上がっています。

GEの株価急落による一時的なキャピタルロス自体を気にする必要ないと思います。心配すべきは配当です。GEの株価下落がここまで来るということは(現在の配当利回りは4.5%ほどか)、多くの投資家がGEの減配を懸念しているということだと思います。

長期投資では配当に着目することが大切です。いかに投資額に対する配当総額を最大化できるかが長期投資のリターンを決めます。その配当の多寡を示唆してくれるのが株価です。株価を軽視すべきではありません。

 

GEの株価急落は減配を暗示していますが、実際にどうなるかはわかりません。

GEが配当を維持して今後増配基調に戻るなら”Buy”だと思います。
GEが結局減配してしまうなら”Sell”だと思います。

投資は難しい。。