サラリーマン個人投資家の多くは毎月のお給料から頑張って投資資金を捻出していることかと思います。
なので、否応なくドル・コスト平均法という毎月ほぼ定額をコツコツ投資する方法を採用しているはずです。

私も例外ではなく、毎月のお給料・配当金を原資に投資をしています。
それは変わらないのですが、毎月定額投資という方法ではありせん。
ネット証券の積立投資の申込みはしていないし、今後もするつもりありません。
気が向いたら投資しているし、夏冬のボーナスを頂いたときは結構すぐに全額投資しています。
今回の夏のボーナスも速やかにETF購入に充当しました。

個人的な意見ですが、ドル・コスト平均法には反対です。
明らかに市場が高騰している時は別として、余裕資金があるならさっさとマーケットに放り込みたいタイプです。

どうせベストなタイミングなんてわからないし、特に私が実施している大型バリュー銘柄の長期投資なんて最終リターンに細かい購入タイミングの差異はそれほど影響しません。
無駄に機会費用かけるくらいなら、さっさと投資しちゃえよと思っています。
投資が遅れると配当ももらい損ねるわけですし。

これまで書籍で幾度となく勉強させて頂いた山崎元氏もドル・コスト平均法には異議を唱えています。

  無暗に一括投資はダメ

余裕資金があれば時間分散とかせずに、一気に投資するのが私のスタイルではあります。

でも、今年2016年初頭の一括投資は結果論かもしれませんが、ちょっと反省しています。

2015年冬のボーナスも頂けたし、2016年のNISA枠は速攻で埋めてやろうと意気揚々と1月の頭から一括で120万円投資しました。
わずか半年前ですが、その時はまだシーゲル流投資に目覚めておらず、普通のインデックス型のETFを中心に投資ししました。

一番大きいウェイトを占めたのがバンガードのVT。
これ一本で世界の株式市場に低コスト(0.14%)で投資できる優れたETF。
特に日本の個人投資家には人気です。

2016年NISA枠の大半をVTで一気に投資しました。

その結果どうなったかは言うまでもありませんよね。
年初からの株価下落、円高でボロボロです。

しかも本音を言うとVTを選択したことも今となっては後悔しています。
シーゲル流高配当ETFであるHDVを買えばよかったな。

NISA口座なのでほかのETFに乗り換えたくても乗り換えれないです。
乗り換えたら、特定口座に移行されるので節税メリットが失われます。
これは仕方ないです、来年リベンジ!

株価暴落は仕方ないです、これは読めないです。
確かに12月にFRBが利上げしたという事実はありますが、その結果年初に株価が暴落したというのは結果論に過ぎません。

過去利上げの後に株価が上昇することは何度もありました。
VTの株価事態は購入時点からほぼ戻っています。

悔やまれるのが為替です。
VT購入時点のドル円為替相場は、確か121円くらい。

今は104円ですよ。

確かに半年でここまで円高が進むとは誰も予想していなかったと思います。
ですが、2016年は為替は円高方向に進む可能性が高いと多くの識者が言っていました。

パシフィコ横浜で開催された楽天新春講演会で、モルガンスタンレーの佐々木融さんは110円から105円ほどまで円高が進むと言ってました。
同じ講演会で堀古英司さんも長期的には円安傾向だが、短期的には110円位まで円高になると言っていました。

書籍を読ませて頂く限り、このお二人の見識・考え方・専門知識の深さは非常に高く、尊敬しており、講演も食い入るように聞いていました。
それら専門家の言葉を真剣に聞いていたにも関わらず、無視して円安の時にアメリカのETFを買ってしまい、今多額の為替差損を背負っています。

なぜ無視したのか?
それはたとえ専門家であろうと短期的な為替予想なんて当たらないだろうと高を括っていたからです。

自分の慢心でした。

確かに専門家の予想が常に当たることはないですが、これだけ見識経験がある方々が等しく円高傾向と主張しているのだから、もう少し慎重になってもよかったかなと後悔しています。

来年2017年は今回の教訓を活かし、毎月チビチビ投資はしませんが120万円一括投資はさすがに止めてもう少し慎重に投資しようと思います。
NISA口座は海外ETFも買付手数料が実質無料なので手数料を気にして無理に一括投資する必要もありません。

それから銘柄もVTやTOKといった時価総額基準のインデックスではなく、HDVやXLPなどをNISA口座で積極的に買っていこうと考えています。

皆さんは2016年に私みたいな愚かな投資はしていないと思いますが、自分の投資スタイルに固執し過ぎて周りの意見を無視すると、私みたいになるので反面教師にして下さい。
投資で「自信過剰」は危険です、慎重過ぎるのも危険ですけどね。

最後に、私のVTの醜態を晒してこの記事をクローズさせて頂きます。

●ドルベース

VT外貨

マイナス3%、まあ許容範囲内です。
日本株は年初から下げっぱなしですがアメリカなどは回復しているのでドルベースの下げ幅はこの程度で収まっています。

 

●円貨ベース

VT円貨

円貨ベースだと△15%。
半年で△15%ってなかなかの逆ハイパフォーマンスですよ(泣笑)。
しかも全世界に分散投資していて、良くも悪くも株価変動が小さいVTでです。

金額にして△20万円、20万円あれば2か月は生活できます。
6万円の私の家賃3か月分以上。。

2016年NISA投資で最も残念な投資家はたぶん私です。