昨日、読者さんからマネックス証券が米国株の取引手数料を引き下げたと教えて頂きました。何でも最低手数料を0.1ドルにするとのこと。今まではマネックス、楽天、SBIすべて最低5ドルで横並びだったかと思います。素晴らしい、さすが業界のリーディングカンパニー。

は~、早く楽天証券も追随して手数料下げて欲しいなー。って思ってたら、なんと翌日に楽天も手数料引き下げを発表。

はや!
きっとマネックスの件は事前に知ってたんだろうな。ちなみに、楽天証券は最低取引手数料を0.01ドルにするとのこと。

主要ネット証券の状況をまとめるとこうなります。

一見すると楽天がマネックスよりお得に見えますが、両者の違いは実質ないと見るべきでしょう。数千円単位で投資するなら楽天の方が優位と言えますが、そこまで小口で投資するケースは少ないかと。普通は1万円くらいは投入しますよね。であれば最低手数料はもはや関係ないです。

マネックス証券、楽天証券ともに約定代金×0.45%の手数料がかかるという理解が適切です。楽天証券の方がマネックス証券よりお得とは思わないほうがいいです(少しお得なのは事実だけど、実質関係ない)。

競争が激しいですね。ここ数年でどんどん投資環境は改善しています。私が米国株投資を始めた2016年は、確か楽天証券だと50万円程度買わないと手数料負けしてたと記憶しています。最低手数料が25ドルだったかな。それが2017年に最低手数料が5ドルに引き下げられ、そして今回0.01ドルと実質的に最低手数料というハードルが取っ払らわれました。

1、2万円米国株を買うのでも手数料負けしません。1株当たりの値段(=株価)はたとえばマイクロソフトが137ドル、アップルが202ドル、フェイスブックが196ドルです(2019年7月7日時点)。これら世界を代表するハイテク銘柄に1株から気軽に投資できます。

長期での資産運用に米国株という選択肢は外せません。ペーパーアセットの中ではもっとも有望だと思います。例の2000万円問題があって、証券口座の開設数が伸びているというニュースを最近見ました。これは意外。証券口座を開くって結構面倒だし抵抗ある人多いと思います。まずは行動してみるって大切ですよね。そういう点では今回の騒動は国民の資産形成に貢献したと言えるかも。そんな環境を見てか、大手ネット証券が手数料を下げてきました。SBIも間違いなく追随するでしょう。

さて、今回の手数料体系改訂によって私の投資行動に何か変化はあるか。まあ、正直あんまないかな。今でもすでに10万円~20万円くらいが最低投資単位になっているし。あ、でも、アップルに8万円、コカ・コーラに8万円みたいな取引もできるようになるな。今まではこれやっちゃうと手数料負けだったけど、これからはOKですね。

最近、S&P500指数もNYダウも最高値を更新しており米国株の割高感は拭えません。FRBの金融政策も読めないし、不安定な市場が続きそうです。一気にドカッと買うのは抵抗があるから、チビチビ投資できるのは嬉しいですね。