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【FB銘柄分析】フェイスブックは世界人口の3割が登録する、世界最大のSNS企業

   

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はフェイスブック(FB)をご紹介します。

※上場年の関係から過去8年分(FY10~FY17)の財務データしかMorningstarにありませんでした。ご了承ください。


  フェイスブック財務情報

基本情報

会社名 フェイスブック
ティッカー FB
創業 2004年
上場 2012年
決算 12月
本社所在地 カリフォルニア州
従業員数 25,105
セクター 情報技術
S&P格付 後で調べます。
監査法人 EY
ダウ30 ×
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上構成比

 

セグメント別売上構成比

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

 

負債純資産

 

株主還元

なし(無配)

 

バリュエーション指標等(2018/7/4時点)

PER:31.9倍 最新情報はこちら

 

感想

フェイスブックは世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)を運営する企業です。マーク・ザッカーバーグCEOが、ハーバード大学在学中に同級生と共同で作成した学内交流サイトが始まりです。ハーバード内での評判が話題を呼び、アイビーリーグやスタンフォード大学でも使われるようになりました。そして、今では世界中の人々がフェイスブックを利用するまでになりました。2012年5月にNY証券取引所に上場しました。

2017年12月末時点のMAU(月間アクティブユーザー数)は21億3千万人です。現在の世界人口は約75億人ですから、実に世界人口の約3割がフェイスブックユーザーという計算になります。いや、フェイスブックに登録するには13歳以上という年齢条件があるので、13歳以上を母集団にすればフェイスブック利用率は50%くらいになるかもしれません。恐ろしい数字です。まさに世界帝国企業です。

ちなみに、私はフェイスブックは利用していません。てか今までSNSという類のツールをろくに使ったこともなく、完全に時代の流れに取り残されています(笑)。SNS疲れなどがよくニュースで報道されますが、あまり実感が湧きません。SNSってそんなに疲れるもんなんですかね。よーわからんです。

今年2018年、英国のデータ分析会社ケンブリッジ・アナリティカに大量のユーザー情報が流出していたことが判明し、フェイスブックは苦境に立たされました。2016年の米大統領選で不正に利用された疑いが持たれています。ただ、ザッカーバーグCEOの対応は非常に丁寧に見えました。余計な言い訳をせず、素直に非を認め謝罪し、今後対策に投資すると宣言しました。データ流出が判明した後株価は急落し、時価総額は一時1000億ドル(10兆円超)も吹っ飛びましたが、2018年7月現在株価は回復し再び最高値を目指しているところです。

これまで数多くのM&Aを実施してきました。有名なところでは、2012年4月に写真共有アプリのインスタグラムを買収しました。「インスタ映え」はもはや一般用語化しましたね。あと2014年にスマホ向けメッセージアプリのワッツアップを買収しました。

スナップなどIPOまで進む新興ハイテク企業はごく稀で、大半の優良スタートアップはフェイスブックやグーグルに吸収されてしまうのが最近の流れです。ちなみに、フェイスブックはかつてスナップも買収しようと試みましたが、実現しませんでした。

 

 

財務データを確認しました。財務データはFY10からしかMorningstarで取れませんでした。上場は2012年で、審査のため過去2年分の財務データを提出しているからと思われます。

先ずトップラインですが、上場当時FY12は約50億ドルでしたが直近FY17は407億ドルとなっており凄まじい成長率です。たった5年で売上高は8倍に成長しています。ちなみに、この5年間のCAGRを算出すると51%となります。

売上高のほぼ100%が広告収入です。広告ビジネスへの依存度は高いです。ユーザー数の増加とともに広告収入も拡大してきました。以下は10-kレポートにあった、2014年12月以降のMAU(月間アクティブユーザー数)の推移です。

ちょっとぼやけてますかね、すみません。2014年12月末が13.9億人で2017年12月末が21.3億人です。毎四半期着実にユーザー数が増えている様子がわかりますね。

キャッシュフローを見て驚くのが営業CFマージン(営業CF / 売上高)の高さです。FY17のそれは60%もあります。今まで100社以上の米国優良企業の分析記事をアップしてきましたが、恐らくこれは最高記録です。自分の記憶の中では、今までもっとも営業CFマージンが高かったのは決済大手のビザ(V)で50%弱です。フェイスブックの驚異的なマージンに驚きます。もちろん、営業CF、フリーCFともにプラスで毎年成長を続けています。

バランスシートを見てみましょう。
先ずは資産の部(BSの左側)についてです。FY14に固定資産の割合が急増していますよね。これは2014年2月に”Whats App”を190億ドルで買収した影響が大きいと推測されます。同時期に「のれん」が170億ドル増えていますから、買収対価のほとんどが「のれん」に計上されたことになります。ハイテク企業は設備よりも無形資産を多く持っている傾向にあるので、買収対価が「のれん」に流れる割合が高くなりがちです。FY15以降、固定資産の割合が減り続けていますが、「のれん」を償却しているわけではなく(米国会計基準では「のれん」は償却しない)、本業の広告ビジネスで稼いだキャッシュがバランスシートに溜まって流動資産が増えた結果、相対的に固定資産の割合が下がっているためです。2017年12月時点で総資産の半分が現預金及び短期投資で、その金額は417億ドルにもなります。

次に負債純資産(BSの右側)についてです。自己資本比率は88%もあります。長期借入金が64億ドルありますが、手元現金(短期投資含む)が400億ドル以上もあるので、実質無借金経営と言えます。個人情報流出問題があったものの、本業は引き続き堅調ですから財務安全性には全く問題ありません。むしろ、ちょっと保守的過ぎるように見えるくらいです。

株主還元はありません。まだ無配です。フェイスブックは上で述べた通り、キャッシュリッチですしそろそろ配当を出し始めても不思議ではありません。

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