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え、、あのイエレン議長ですら!?まじかよ。へ~そうなんだ。

   

この前WSJ読んでて、とても驚いた文章があったので紹介したいです。FRBのバランスシート政策についてのFRBイエレン議長の話です。バランスシート政策とは要するにQE政策のことです。

ジャネット・イエレンFRB議長は14日の記者会見で、バランスシート政策に「効果があることは学んだ。政策手段の重要な一部だ」と語った。

WSJより抜粋

 

この一文を読んで、私はめっちゃ驚きました。
何がって、、イエレン議長が「学んだ」とか言っているからです。

え!、イエレン議長でもまだ学ぶことあるんですか!?

って思いました。だって、FRBのトップですよ。世界人口74億人の中で最も金融に精通しているであろう人物です。あらゆる膨大な統計データを頭に入れて、世界のお金の流れを把握している人物です。世界金融のドンです。

アメリカ経済に最も影響を与える人物として、トランプ大統領の次に来るのがイエレンFRB議長ではないでしょうか。

イエレンさんって、FRBのトップになるくらいのお方ですからそりゃ凄い経歴の持ち主でスーパーエリートです。

1946年生まれのユダヤ人でブラウン大学卒業後、イェール大学で博士号を取得されています。その後、なんと25歳でハーバード大学経済学部の助教授になっています。25歳ですよ・・、普通なら仕事覚えたての新人ですよ。その若さで世界トップのハーバードの助教授になっています。

その後、FRB理事、サンフランシスコ地区連銀総裁、FRB副議長などの要職を数多くこなしています。経歴という意味では前任のバーナンキ氏を超えています。イエレン氏は議長就任前から、最もFRB議長に相応しい優秀な人だという評判でした。FRB史上初の女性議長です。

とにかくイエレンさんはすごい努力家、勉強家な方です。どっかで読んだ話ですが、イエレン氏はお出掛けする時は、常にスーツケースをゴロゴロ持ち歩いているそうです。そのスーツケースの中には大量の書籍が入っているそうです。

ちなみに、イエレン氏の夫ジョージ・アカロフ氏はノーベル経済学賞を受賞した超一流の学者です。ノーベル賞学者とFRB議長の夫婦って、、日常会話どないやねん!?って思います。

世界で最も経済金融について勉強してきている方です、イエレンさんは。我々には見えてない世界の金融情勢がイエレン氏には見えていることでしょう。FRB議長という立場から持っている情報量も膨大です。

そんなイエレン議長が言っているのですよ、「私は学んだ」って。。
おいおい、マジかよって思いました。
イエレンさんでもまだ知らないこと、わからないことってあったんだ。

リーマンショック後の金融機能麻痺、経済停滞という事態をできる限り回避するため、FRBはQE政策という量的金融緩和を実施してきました。金利を操作するのではなく、資金量を操作するという手段を取りました。名目金利は0%という下限があるので、どうしても量的緩和に頼らざるを得なかったわけです。

確かに、そういった量的金融政策はFRBにとって初めてのことです。ですが、それを実行するFRB幹部にはその政策効果の未来がしっかり見えているはずと思いたいところです。実際は違うんですね。FRBトップで世界で最も金融に精通しているイエレン議長ですら、QE政策(バランスシート政策)は上手くいくか不安に思っていたようです。

で、あれから10年弱が経過してアメリカ経済は回復した。効果があったんです。QE政策は成功した。それで、イエレン議長は学んだと言っています。

FRBは現在、短期金利(FF金利)の利上げを進めていますが、それほど高い金利水準にはできないと想定されています。FRBの予想によると、2018年末で2.1%、2019年末で2.9%です。2008年の金融危機直前のように5%近い金利に戻ることはなさそうです。
それは自然利子率の低下が原因だと言われていますが、正直私にはよくわかりません。

 

 

この話から思うことがあります。

それは、歴史上積み上げられる英知が経済・金融を安定化させるということです。

2000年前後のITバブル崩壊、2008年のサブプライムローン関連債券のデフォルト(リーマンショック)、そして次のショックはいつか!?って言われることあります。米国では8年にも及ぶ緩やかな景気拡大が続いています。それはそろそろ崩壊するのでは、株価の暴落も近いのでは、と言われることがあります。

果たしてどうでしょう?
もちろん、未来の相場なんて誰も読めないし、いわんや私にわかるわけありません。

ただ何となくの推測なんですが、2008年のリーマンショックのような金融危機はなかなか起きないかもしれないな~って思います。

信用サイクル自体は絶対にあると思うんです。信用サイクルに基づく景気の浮き沈みは今後もあると思います。景気拡大金利上昇で景気敏感株が買われて生活必需品株が売られる、そして景気後退時にその逆が起こる、というサイクルの波はこれからもず~っと続くと思います。

とりわけ信用創サイクルは、不可避で、振れが極端に激しく、順応力のある投資家にチャンスをもたらすという点で特筆に値する。あらゆるサイクルの中で、私が最も気に入っているのがこの信用サイクルだ。

ハワード・マークス著『投資で一番大切な20の教え』より

人間の心臓が血液を送る時に、常にドクッドクッって鼓動しているのと同じで、経済を流れる血液であるマネーも、常に同じスピードで流れているのではなく、ドクッドクッってその流れの勢いにはサイクルがあります。

ただ、ズキュン!と信用サイクルが一気に崩れる心停止状態が常に起こるのかと言われれば、それは疑問です。心停止はその発生にサイクルがあるとは思えません。あくまでも起こっていはならないイレギュラー事象です。

心停止が起こらないようFRBは学んでいます。仮に心停止が起きてもあらゆる場所にAEDを置いて備えています。

過去に実施した金融政策とその効果をしっかりデータで後世に残されます。今から実施するバランスシート縮小についても、その効果の有無、経済金融市場へ与えるショックの大小はしっかり記録されることでしょう。

そうやって金融政策の英知が時間とともに積み上げられます。

リスクは今まで考えもしなかったところから急にやってくるのは事実ではあります。油断は禁物。でも、FRBのガードは年々堅くなっています。

信用収縮の景気サイクルはこれからも続くでしょう。これは借金を使って経済拡大を目指す資本主義経済の構造に起因するところなので不可避だと思います。

ただ、急な流動性ショックは当分起こらないかもしれません。もしかしたら、私たちが生きている間には起こらないかもしれませんよ。FRBは常に進化しています。優秀な人ほど謙虚に勉強し続けるものです。

景気サイクルを考えて投資家センチメントが弱いセクターに重点的に投資するとかって長期的には結構大事だと思います。最近(2017年6月後半)で考えれば、ハイテクを避けてエネルギー・通信に投資するとか。

ただ、第2のリーマンショックを期待するのは止めた方がいいと思います。第2のリーマンショックが来るまで投資しないとか言ってたら、気付いたらおじいちゃんになっているかもしれませんよ。

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