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【DIS銘柄分析】ウォルト・ディズニーは夢の国で夢の様に稼ぐ総合エンターテイメント

   

※2017年9月期決算データ反映、内容刷新(2018/1/6)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はウォルト・ディズニー(DIS)をご紹介します。


   ウォルトディズニー財務情報

基本情報

会社名 ウォルト・ディズニー
ティッカー DIS
創業 1923年
上場 1957年
決算 9月
本社所在地 カリフォルニア州
従業員数 185,000
セクター 一般消費財・サービス
S&P格付 A
監査法人 PwC
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

地域別売上高

DIS地域別売上高

 

事業構成

 

業績

 

キャッシュフロー

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

連続増配年数

0年

 

バリュエーション指標等(2018/1/6時点)

PER:19.6倍 最新情報はこちら

配当利回り:1.5% 最新情報はこちら

配当性向:27% 最新情報はこちら

 

感想

ウォルト・ディズニーと言えば、夢の国ディズニーランド&シーといったテーマパークを運営する企業という印象をお持ちかもしれません。しかし、テーマパーク事業は全体の3割程度で、売上高の半分弱を稼ぐのはメディア事業です。「アナと雪の女王」や「スターウォーズ」、「アベンジャーズ」などのタイトルがあります。

主なケーブルネットワークのブラントとしてはスポーツ番組のESPN、ミッキーマウスでお馴染みのディズニー、ライブアクション番組などを放送するフリーフォームなどがあります。

さて、ウォルトディズニーは最近メディア事業で大きな戦略転換を試みています。そのきっかけを与えたのがネットフリックスの台頭です。ディズニーは今までネットフリックスにコンテンツを提供してきましたが、それを取りやめ自社で動画配信プラットフォームを確立する方針です。メディア事業ではオンラインこそ重要で、そのプラットフォームを他社に任せるのは競争上不安であり、リスクを取ってコストを掛けてでも自前で配信事業を行うべきという経営判断です。

21世紀フォックスの事業資産の大半を524億ドルで取得する見込みです。これによってディズニーはオンライン動画市場への足掛かりを得ることができます。現在、動画ストリーミングサービスHuluの発行済み株式の30%を保持していますが、21世紀フォックスも同社株を30%保持しているので合わせて60%となり過半数を超えます。ディズニーはHuluを傘下に収めることになります。また、21世紀フォックスは英国の有料テレビ大手スカイの株式の39%を保有します。スカイの年間売上高は120億ポンドを超えます。

ディズニーのネットフリックスへのコンテンツ提供中止、そして21世紀フォックスの買収といった一連の事業改革がうまく運ぶのか今後の業績に注目です。(そもそも21世紀フォックス買収は当局審査中ですが)。

事業性が疑われていた動画ストリーミングで成功したのがネットフリックスです。この辺が米国のイノベーション魂を感じるところです。新興企業が巨人ディズニーを動かすわけですから凄いことです。

ウォルトディズニーの過去10年分の財務データを見てみました。

2010年以降売上高は右肩上がりに上昇しています。粗利率がFY14に大きく上昇しているのは会計処理の影響で、実質的な変化はないと思われます。収益性を損なうことなく成長しています。ディズニーランドの入場料はよく値上げされますよね。そこが強みです。数百円値上げしたところでディズニーファンにとっては問題ありません。アップルもそうですけど、ファンビジネスって強いです。高い利益率の源泉が顧客ロイヤルティの場合、その価値は滅多なことでは棄損しません。

21世紀フォックスを買収すれば海外売上比率も上がると思わますが、今はまだまだドメスティック企業です。北米売上高が8割ほどです。国内メインなので法人税負担率は32%ほどあり、法人減税の恩恵を受けやすいです。2018年は21世紀フォックス買収により増収、さらに減税により純利益率は改善するでしょう。

キャッシュフローも問題ありませんね。営業CFマージンは20%を超えており高収益です。

配当はグングン伸びています。配当性向は20%台で増配余地を大きく残しています。成長株と言えるでしょうか、配当利回りは1.5%ほどでS&P500平均を下回ります。

自社株買いはかなり多いです。直近5年間の自社株買い金額は335億ドルと配当総額の3倍以上です。おかげさまで配当性向20%台と低いものの総還元性向は100%を超えています。

個人的にDISは21世紀超有望だと思っています。21世紀もっとも伸びるビジネスの一つがコンテンツビジネスではないでしょうか。バリバリ働きまくる時代から(特に日本は)、ワークライフバランスを重視して余暇を楽しむ時代に少しづつ移り変わっていくはずです。コンテンツビジネスの収益の源泉は人々の時間だと言えます。時間が増えれば儲けの機会も増えます。コンテンツ産業でもっともブランド価値が高い事業資産を持っているのがウォルトディズニーです。

 - 米国株銘柄分析