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【DIS銘柄分析】ウォルト・ディズニーは世界有数の総合エンターテイメント企業

   

※2018年9月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/11/25)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はウォルト・ディズニー(DIS)をご紹介します。


   ウォルトディズニー財務情報

基本情報

会社名 ウォルト・ディズニー
ティッカー DIS
創業 1923年
上場 1957年
決算 9月
本社所在地 カリフォルニア州
従業員数 199,000
セクター 一般消費財・サービス
S&P格付 A
監査法人 PwC
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

地域別売上構成比

 

セグメント別売上構成比

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

連続増配年数

1年

 

過去10年の配当成長

年率+17.0%

この10年で配当は4.8倍になりました。

 

バリュエーション指標(2018/11/25時点)

予想PER:15.0倍 最新情報はこちら

配当利回り:1.5% 最新情報はこちら

 

コメント

ウォルト・ディズニーと言えば、ディズニーランド・シーといったテーマパークを運営する企業という印象があるかもしれません。しかし、テーマパーク事業の収入は全体の3割程度で、売上高の半分弱を稼ぐのはメディア事業です。「アナと雪の女王」や「スターウォーズ」、「アベンジャーズ」などのタイトルがあります。主なケーブルネットワークのブラントとしてはスポーツ番組のESPN、ミッキーマウスでお馴染みのディズニー、ライブアクション番組などを放送するフリーフォームなどがあります。

さて、ウォルトディズニーは最近メディア事業で大きな戦略転換を試みています。そのきっかけを作ったのがネットフリックスの台頭。ディズニーは今までネットフリックスにコンテンツを提供してきましたが、その方針を取り止め、自社で動画配信プラットフォームを確立させたい意向です。メディア事業ではオンラインこそ重要で、そのプラットフォームを他社に任せるのは競争上不安であり、リスクを取ってコストを掛けてでも自前で配信事業を行うべきという経営判断です。

ディズニーは21世紀フォックスの事業資産の大半を710億ドルで取得することで合意しました。これによってディズニーはオンライン動画市場への足掛かりを得ることができます。現在、動画ストリーミングサービスHuluの発行済み株式の30%を保有していますが、21世紀フォックスも同社株を30%保有しているので合わせて60%となり過半数を超えます。

これから、ディズニーのメディア事業がどう成長していくのか要注目です。

ところで、米ディズニーランドは今年20%も値上げしたそうです。食品、日用品業界が価格圧力に苦しんでいる中、ディズニーは強気です。それでもお客さんが来るからです。むしろ入場者が多すぎて困るくらい。需要が多いんだからそりゃ価格は上がります。アメリカ人は以前よりも財布のひもを締めていると聞きますが、これだけポンポン値上げできるのはディズニーくらいではないでしょうか。

 

 

財務データを見てみました。

売上高は緩やかな右肩上がり。粗利率がFY14に大きく上昇しているのは会計処理の影響で、実質的な変化はないと思われます。

FY18も増収増益と好調を維持。テーマパーク事業が10%伸びています。為替の恩恵を差し引いても7~8%は伸びていると試算してます。来場客数アップ、入場料アップ、宿泊やクルージングのチケット価格アップなどが功を奏しています。もっとも伸び率が大きいのはスタジオエンターテインメント部門で前年比+19%。アベンジャーズ、ブラックパンサー、アントマン、スターウォーズなどが主な牽引役。

FY18の純利益は126億ドルで前年比+40%。ただし、この中には法人減税に伴う繰延税金負債の再評価益が21億ドル含まれています。この影響を除外すれば純利益は100億ドル強です。これでも前年から大きな利益成長。ディズニーは米国内売上比率が高く法人減税の恩恵を受けやすいです。FY18は一時利益の恩恵があって見えづらいですが、来年以降も減税の恩恵が大きくPLに表れると思います。

キャッシュフローも潤沢で問題なし。営業CFマージンは20%を超え。

バランスシートを見てみましょう。固定資産が総資産の8割以上を占めますが、買収に伴うのれんとテーマパークの土地、アトラクション等の有形固定資産が半々です。やはり有形固定資産は多いですね。日本の東京ディズニーランドはブランド提供ビジネス(オリエンタルランドに対する)ですが、フロリダやカリフォルニアのテーマパークは自社保有です。あとホテルも多数保有しています。なお、21世紀フォックスの資産買収が成立すれば、のれんはさらに大きくなると思われます。

負債純資産について。負債と自己資本で半々です。ただ21世紀フォックス買収のために追加借入は必須と思われます。手元キャッシュは40億ドル、毎年のフリーCFは100億ドル弱。700億ドルの買収資金を手当てするために、銀行借入は不可欠。自己資本比率は低下するでしょう。

配当はグングン伸びています。配当性向は20%台で増配余地を大きく残しています。これまでかなりの自社株買いを続けてきましたが、FY18は控え目。低利で借金して自社株買いする流れが一巡していることに加え、21世紀フォックス買収に備えているものと推測します。

 - 米国株銘柄分析