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【DEO銘柄分析】ディアジオは「ジョニー・ウォーカー」、「ギネス」などで有名な英国酒類大手

   

※2018年6月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント更新(2018/8/26)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はディアジオ(DEO)をご紹介します。ディアジオはロンドン本社の英国企業で、NY市場にはADRとして上場している。


   ティアジオ財務情報等

基本情報

会社名 ディアジオ
ティッカー DEO
創業 1997年
上場 1997年
決算 6月
本社所在地 英国
従業員数 23,000
セクター 生活必需品
ダウ30 ×
S&P100 ×
S&P500 ×
ナスダック100 ×
ラッセル1000 ×

 

地域別売上構成比

 

製品種類別売上構成比

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

 

株主還元

 

バリュエーション指標等(2018/8/26時点)

PER:22.1倍 最新情報はこちら

配当利回り:3.0% 最新情報はこちら

 

連続増配年数

6年(ドル建てベース)

 

過去10年の配当成長

年率+7.2%

この10年で配当は2倍になりました。

 

感想

ディアジオは1997年にギネス社とグランドメトロポリタン社が合併して誕生した英国の酒造メーカーです。

主なブランドとしては、スコッチウイスキーの「ジョニー・ウォーカー」やウォッカの「スミノフ」、ビールの「ギネス」、ラム酒の「キャプテン・モルガン」、リキュールの「ベイリーズ」などがあります。個人的にこの中で知っているのはギネスビールだけです。ウォッカやウイスキーはあまり飲む機会がないもので・・。米国株投資を始めるまでディアジオという会社の存在すら知りませんでした。

豊富な製品ラインナップを揃えており、事業エリアもグローバルです。北米がメイン市場ですが、欧州やアジア・日本でも積極的にビジネスを展開しています。ただし利益という意味では北米市場で半分以上を稼いでいます。

そんな稼ぎ頭の米国ですが、近年はミレニアム世代や10代を中心に飲酒量が減っているようです(そもそも10代で飲酒はダメですがね・・)。若い世代の健康志向はコカ・コーラやペプシコなどの清涼飲料業界だけでなく、酒類業界にも及んでいます。さらにウォッカの販売低迷、地場の新興ブランドの猛追といった課題があります。

このような経営課題を抱えていはいるものの、ディアジオの業績に大きな問題ないように感じています。やはり、100年以上の伝統あるブランドを保有している企業は強いです。

財務諸表を確認しました。

売上規模は100億ポンド(約1.5兆円)ほどで横ばいが続いていましたが、FY16に120億ポンドまで拡大しています。ブレグジットをきっかけにポンド安が進んだ影響が大きかったです。FY17はほぼ前年並みの売上を維持しました。グロスマージンは60%近く有り他の有力飲料メーカーに引けを取らない水準で、具体的にはアンハイザー・ブッシュ・インベブと同じくらいです。

営業CF・フリーCFともに安定しており、営業CFマージンは25%もあります。収益性は高いです。

バランスシートを見てみましょう。固定資産が多いですが、主な中身は買収に伴うのれんと無形資産です。特に無形資産の金額が大きく、“Crown Royal whisky”や”Captain Morgan”、”Johnnie Walker Whisky”といったブランド価値をオンバランスしています。これらの無形資産は償却していないものが多く、今後も減損しない限りバランスシートに残り続けます。

負債純資産について。流動資産>流動負債で資金繰りに懸念はないで。自己資本比率は30%ほどでほどよくレバレッジを掛けています。飲料メーカーの平均的BS構造という印象です。

株主還元も盤石。DPS(一株配当)はドルベースで6年連続増配、ポンドベースだともっと長きにわたって増配を続けているはずです。自社株買いは今までほとんどしていませんでしたが、FY17に15億ポンドと配当総額に匹敵する規模の買い戻しを実施しました。業績好調でかつ株価は割安だという経営陣の自信の表れを感じます。FY17の総還元性向は100%を超えました。

 

大手飲料メーカーはディアジオに限らずどの企業も素晴らしい財務諸表を見せてくれて楽しくなります。コカ・コーラ(KO)ペプシコ(PEP)アンハイザー・ブッシュ・インベブ(BUD)、そしてディアジオ(DEO)、いずれも美しいキャッシュフロー計算書を魅せてくれるディフェンシブ銘柄です。

ディアジオは英国企業で現地源泉がない点も魅力です。NISAと相性が良い優良ディフェンシブ株です。

 - 米国株銘柄分析