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【DAL銘柄分析】バフェットが筆頭株主のデルタ航空の財務諸表をチェックしてみた!

   

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はデルタ航空(DAL)をご紹介します。


  デルタ航空 財務情報等

基本情報

会社名 デルタ航空
ティッカー DAL
創業 1924年
上場 2007年
決算 12月
本社所在地 ジョージア州
従業員数 83,756
セクター 資本財
S&P格付 BB+
監査法人 EY

 

ダウ30 ×
S&P100 ×
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上高

 

業績

 

キャッシュフロー

※過去5年分です、ご了承ください。

 

株主還元

※過去5年分です、ご了承ください。

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

連続増配年数

3年

 

バリュエーション指標等(2017/8/15時点)

PER:9.2倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.4% 最新情報はこちら

配当性向:22% 最新情報はこちら

 

感想

デルタ航空はアメリカン航空に肩を並べる、世界トップクラスの規模を誇る大手航空会社である。

アメリカン航空もデルタ航空も、実はあのウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが大株主として名を連ねている。特にデルタ航空はバークシャーが筆頭株主である。

バフェットは1989年に旧USエアウェイズに投資したことがある。同社は途中経営不振に陥り、無配の時期すらあった。バフェット氏はUSエアウェイズ株を最終的にはプラスリターンでexitできたものの、当時の航空会社への投資を「もう懲り懲りだ・・」「航空業界は底なし沼だ」と回顧していた。

そんなバフェット氏ではあるが、2016年後半あたり?から航空業界へ再度投資したことを明らかにしている。アメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空、サウスウエスト航空に合計で100億ドル規模の投資を実施した。

その中でもデルタ航空には約30億ドルと、最も多額の資金を振り向けた。

航空業界と言うと原油安の追い風は吹いているものの、航空会社間でサービスの差別化が難しく価格競争に陥りがちな業界である。少なくとも私は実生活でそう感じている。東京から実家の福岡に帰省するときに利用する航空会社は、ANAでもJALでもジェットスターでも正直どれでも構わない。一番安い会社を利用する(そうすると必然的にLCCのジェットスターになるのだが。)

そんな厳しい事業環境だと思われる航空業界にいるデルタ航空の財務情報を見てみた。

売上高はここ3年は400億ドル前後で推移している。ビジネスでもプライベートでも航空機を利用する需要は毎年安定してあると思われる。大規模なテロ等がなければ、今後も同程度の売上高は確保できるものと推測する。

FY15から顕著なのが粗利率の改善である。45%前後で推移していた粗利率がFY15から60%まで急激に改善している。これは原油安の影響であろう。粗利率が10%以上改善するのはかなり大きな効果である。やはり航空会社は原油安の恩恵をしっかり受けているということが、損益計算書からはっきり見て取れる。

純利益率も最近は10%超を確保できている。ただし、原油安が始まる前の時期の純利益率は2~3%前後とかなり低い。原油価格は今のところ急騰する気配はなく1バレル50ドル付近で推移しているが、万が一価格が高騰すればデルタ航空の業績を圧迫するであろう。

営業キャッシュフローも業績改善に伴って、FY15から大幅に増加している。営業CFマージンはFY14までは10%前後だったが、FY15から20%弱まで上昇している。営業CFマージンは15%が高収益のラインだと言われる(Market Hackの広瀬氏によれば)。

配当実績だが、どうやらFY12までは無配だったようだ。FY13から配当実績が確認でき、DPS(一株当たり配当)は以降順調に伸びている。

配当よりも自社株買いの規模が大きいことが特徴である。特にFY15とFY16は配当総額の5倍近い金額の自社株買いを実施している。原油安によって潤沢になったキャッシュを株主にしっかり還元している姿勢に好感を持つ。

 

デルタ航空の財務諸表をざっと拝見しての感想を言えば、「思ったより高収益」ということである。ただし、昨今の原油価格の下落によって収益率が改善しているだけに見えなくもない。

もし原油価格が今の水準で落ち着いて、デルタ航空の収益率が現状維持できるのであれば、PER10倍以下で配当利回り2.4%は魅力的だと感じる。バリュエーションは魅力的に見える。

ただ長期投資では、バリュエーションも大事だが、永続的に一貫して増え続ける配当を株主に提供できるか否か、という点の方が大事だと考えている。

どうだろうか、デルタ航空は「永続してキャッシュを生む会社」だろうか?
私には、、わからない。

しかしながら、バフェット氏が投資をしているのは当然勝算があってのことだろう。

 - 米国株銘柄分析