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【CPB銘柄分析】キャンベル・スープは赤と白の缶スープで有名な大手食品メーカー

   

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はキャンベル・スープ(CPB)をご紹介します。


    CPB財務情報

基本情報

会社名 キャンベル・スープ
ティッカー CPB
創業 1869年
上場 1954年
決算 7月
本社所在地 ニュージャージー州
従業員数 18,000
セクター 生活必需品
S&P格付 BBB+
監査法人 PwC
ダウ30 ×
S&P100 ×
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上高

約8割が米国内売上。他、カナダ、中南米、アジアにも展開。

 

事業構成

 

業績

 

キャッシュフロー

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

連続増配年数

1年

 

バリュエーション指標等(2017/12/27時点)

PER:16.9倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.9% 最新情報はこちら

配当性向:48% 最新情報はこちら

 

感想

キャンベル・スープは赤と白の缶スープでお馴染みの大手食品会社です。コーンポタージュやミネストローネ、クリームトマト、クラムチャウダー、オニオンスープ、クリームマッシュルームなどの濃縮スープが有名です。「キャンベルズ」や「スワンソン」といったブランドがあります。野菜ジュースなどの健康飲料や、パスタソースも手掛けます。

食品・飲料部門が全売上高の半分以上を占めますが、ビスケット・スナック菓子部門も大きな売上ポーションを持つ重要事業です。「ペパリッジ・ファーム」などのクッキーがあります。

積極的なM&Aを行っています。2012年にボルトハウス・ファームズを15.5億ドルで買収。飲料事業を強化しました。つい先日ですが2017年12月には、ポテトチップスの「ケトル」や「ケープコッド」などを保有するスナイダー・ランスを約49億ドルで買収する見込みです。キャンベル・スープのビスケット・スナック菓子部門は、2018年にはスープなどの食品部門と肩を並べる売上規模に成長しそうです。

健康志向が高まっていると言われる中で、スナック菓子部門を強化しているのは興味深いです。僕は個人的には菓子部門強化には楽観的です。人々が豊かになるにつれて、特にアジアでは菓子の需要は増えると思います。塩系のスナック菓子は美味しいですよね。僕は好きです。決算残業の時にはチップスターが欠かせません。マーケットもスナイダー・ランス買収を好感しているようです。

キャンベル・スープの過去10年分の財務データを確認しました。

売上高はFY15から3期連続で減収となっています。8割以上が米国内売上なので為替の影響はそれほど大きくありません。純粋な販売数量の減少と見て良いでしょう。キャンベル・スープに限らず、近年米国の加工食品の売れ行きは鈍っています。消費者の健康志向や、新興企業のプライベートブランドなどが既存の大手加工食品メーカーの脅威になっています。

と言っても、売上は大きく落ち込んでいるわけでもなく底堅く推移しています。グロスマージンはむしろ改善傾向です。2015年から大規模なコスト削減プログラムを実施しており、それが奏功しているのかもしれません。M&Aによる事業改革を行える資金力もあり、急成長は難しくとも今後も安定した業績推移が予想されます。

キャッシュフローも安定しており問題なし。営業CFマージンは15%を超えていて高収益です。

配当推移は少し注目したいところ。2013年に配当(DPS)が大きく減少しています。キャッシュフロー計算書を見ると、M&Aによる多額の投資キャッシュアウトフローがありました。上述のボルトハウス・ファームズの買収資金と思われます。それで配当に回す資金がなかったものと推測します。ただ、翌年2014年からはDPSは回復しているので特に問題はないでしょう。業績悪化による減配ではありません。また、2001年にも減配しているようです。ITバブル崩壊の時期ですが、キャンベル・スープの業績にも大きな影響があったのでしょうか。。ちょっと当時の情報は探ることができませんでした。

自社株買いの規模も結構大きく、総還元性向は毎年ほぼ100%です。利益をすべて株主に還元しています。

減収決算が続いていることもあり、2017年株価は軟調に推移しました。配当利回りは2.9%と高配当です。業績は底堅く今後も安定したキャッシュフローが見込まれます。地味な銘柄ですが、長期投資には適した保守的な銘柄だと思います。

 - 米国株銘柄分析