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【COST銘柄分析】コストコ・ホールセールは有料会員制の量販店を展開する生活必需品有力銘柄

   

※2017年8月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/3/18)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はコストコ・ホールセール(COST)をご紹介します。


    COST財務情報

基本情報

会社名 コストコ・ホールセール
ティッカー COST
創業 1976年
上場 1993年
決算 8月
本社所在地 ワシントン州
従業員数 161,000
セクター 生活必需品
S&P格付 A+
監査法人 KPMG
ダウ30 ×
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上高

COST地域別売上高

 

セグメント別売上構成割合

ハードライン(電化製品、電子機器、健康美容関連等)

ソフトライン(アパレル、小型家電等)

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

 

株主還元

 

連続増配年数

14年

 

バリュエーション指標等(2018/3/18時点)

PER:27.7倍 最新情報はこちら

配当利回り:1.1% 最新情報はこちら

配当性向:28% 最新情報はこちら

 

感想

1976年にアメリカサンディエゴの飛行機格納庫を倉庫型店舗として改造して営業を開始したことが、コストコ・ホールセール(COST)の始まりです。入店できるのは有料の会員限定で、会員にならなければ店舗内を見学することすら許されません。

年会費は日本では4,400円、米国では60ドルです。米国ではExecutive memberという年120ドルのアッパークラスが存在し、これに加入すると買い物の都度2%のキャッシュバックを受けれるそうです。

コストコは商品を大量に廉価で販売しているので、商品販売自体の営業利益はほぼゼロです。利益がゼロなのにどうやって儲けているのかと言えば、会費収入で儲けています。アメリカ・カナダの会員更新率は90%を超えており顧客の忠誠心の高さが伺えます。

アメリカ・カナダが主なビジネス領域で両国合わせて700店舗以上を持っています。日本にも25店舗ほどあります。

食品や衣類、家電、電子機器などあらゆる商品を大型店舗内に陳列して販売しています。コストコと言えば、大きな買い物カートを押しながら大量にまとめ買いする光景が目に浮かびます。たまにコストコの大きな買い物バッグを持っている人を見かけますよね。

「カークランドシグネチャー」というプライベートブランド(PB)を持っています。このPB商品はコストコの売上高の25%を占める主力です。

アメックスとのクレジットカード提携を解消し、今はシティグループと提携しています。

ちなみに、私は今までコストコで買い物したことはありません。一人暮らしの独身者はコストコに行かない人が多いですかね。まあ単純に家の近くに店舗がないだけですが。一度行ってみたいです。

コストコの財務諸表を見てみましょう。

売上高は毎年順調に伸びていて、成熟企業というよりはまだ成長企業な印象を持ちます。直近FY17の売上高は1,290億ドルでした。売上規模はウォルマートの4分の1程度です。なお、会費収入は売上高として計上されています。

グロスマージンは13%と競合のウォルマート(約20%)と比べると低いです。コストコは採算ギリギリのラインで販売しているので、このような低いマージンになっています。しかし上述の通り、会費収入がそのまま利益になるので問題ありません。

EPSは綺麗な右肩上がりで、ROEも20%を超えています。

営業CFは売上高と連動するように毎期上昇しています。FY16に営業CFが少し落ち込んでFY17に急回復していますが、運転資本の期ズレによるもので特段の理由はありません。営業CFマージンは3%~5%程度と一般的に言えば低い数字ですが、コストコのビジネスモデル的に仕方ありません。

バランスシートを見てましょう。流動資産と固定資産が半々ですね。コストコは買収をあまりしてないようで「のれん」はありません。固定資産は建物などの有形固定資産が大半を占めます。これほど有形固定資産を抱えるということは、店舗として利用している倉庫は賃貸かと思いきや自社保有なのでしょう。負債側に目をやると、2017年に固定負債がやや増加していることが分かります。これは特別配当のために銀行借入が25億ドル増えているためです。低金利を利用して追加の借入実行を決断したと思われます。

DPS(一株当たり配当)は毎期上昇しています。配当性向は30%ほどで増配余地が大きく残っています。配当利回りは1.0%ほどでやや低めですが、頻繁に特別配当を出しています。最近では2017年には1株当たり7ドル、2015年に1株当たり5ドル、2012年に1株当たり7ドルの特別配当を実施しています。この特別配当まで加味すればコストコの実質配当利回りは5%を超える年もあります。隠れ高配当銘柄と言えるかもしれません。しかしやはり特別配当は読めませんので、個人的には普通配当をガンガン増配して欲しいところです。

 

スーパーマーケットや薬局がアマゾンの恐怖に怯える日々が続いています。そんな中にあって、コストコのコスト競争力はアマゾンによっても崩すことができないと評価されています。コストコはウォルマートやホームデポと並んで、アマゾンの脅威に屈しない小売り銘柄だと金融専門誌バロンズで言われていました。

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