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生活必需品セクターは個別株ではなくETFでも良いと判断した理由

      2016/10/26

株式投資の世界において最もあるあるな誤解は、企業の成長=株式投資リターンという誤解だと思います。それは無理もないと思います。私も昔はそう思っていました。

そりゃそう思いますよね。売上や利益がグングン伸びてメディアでも注目を浴びるような有名企業に投資することで、投資家も儲けることができると思うのは自然なことだと思います。

実際は違います。

株価だけに着目するならば確かに成長著しい企業の株価の方が、地味な成熟企業の株価よりも伸びることでしょう。

でも株主のリターンはキャピタルゲインだけではないのです。配当も重要なリターンです。いや長期投資では配当こそ最も重要なのです。

配当利回りが比較的高い成熟企業の株を長期で保有して、配当を地道に再投資していくことで長期の投資リターンは高まります。株価だけでは株主リターンは測れません。配当をお小遣い程度に甘く考えてはいけません。配当こそ、配当の再投資こそ長期の株主リターンの源泉なのです。

なので配当利回りという指標は重要です。PERと同じくらい重要です。

ただ高い配当利回りを追いかければいいわけではありません。

探せば配当利回り10%以上の米国企業もゴロゴロあります。
例えばこちらのサイトをご覧ください。

でも配当利回りが10%とかは大体偽物です。一時的に純利益が悪化して見かけの配当利回りが高まっているだけです。配当利回りの上限目安としては5%~6%だと思います。これよりも配当利回りが高い場合は何かあるんじゃないかと疑うべきです。

5%程度内という常識を踏まえた上で配当利回りというバリュエーション指標を見て投資判断を下すことは重要だと思います。もちろん配当利回りだけで株を買うわけではないですが。

長期で株を保有するなら最低でもS&P500平均と同程度の配当利回りを求めるべきだと思います。最近のS&P500の配当利回りは2%強です。

私は以前、ヘルスケアセクターETFの分配金利回りは1.5%程度とS&P500を大きく下回っているので長期投資対象としてお勧めできないと言いました。

参考記事
ヘルスケアセクターはETFではなく個別銘柄にすべし! おすすめの銘柄を紹介する

では、生活必需品セクターはどうなのでしょうか?

配当再投資を行っている米国株投資家の皆様にとって、ヘルスケアセクターのみならず生活必需品セクターにも興味があることかと思います。生活必需品セクターにはコカ・コーラやフィリップモリス、アルトリア、プロクター&ギャンブルなどの優良企業があります。

結論から言いますと記事タイトル通りですが、私は生活必需品セクターはVDCやXLPなどのETFへの長期投資で良いと判断しました。でもこれらETFへの投資が完璧な投資法とは思っていません。
参考記事
XLPの紹介記事はこちら
VDCの紹介記事はこちら


 生活必需品はETFでも合格だが

生活必需品ETFの分配金利回りは合格レベル

以下は、代表的な生活必需品セクターETFであるXLPの上位25銘柄の配当利回りです。

ティッカー 銘柄名 配当利回り
PG プロクター&ギャンブル 3.2%
KO コカ・コーラ 3.3%
PM フィリップモリス 4.3%
MO アルトリア・グループ 3.6%
WMT ウォルマート 2.9%
CVS CVSヘルス 1.9%
PEP ペプシコ 2.8%
COST コストコホールセール 1.1%
WBA ウォルグリーンズ 1.8%
CL コルゲート・パルモリーブ 2.2%
MDLZ モンデリーズ・インターナショナル 1.7%
KHC クラフト・ハインズ 2.6%
KMB キンバリー・クラーク 3.0%
RAI レイノルズ・アメリカン 3.1%
GIS ゼネラルミルズ 3.1%
STZ コンステレーション・ブランズ 0.9%
KR クローガー 1.4%
SYY シスコ 2.6%
TSN タイソン・フーズ 0.9%
ADM アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド 2.8%
MNST モンスター・ビバレッジ 無配
TAP モルソン・クアーズ・ブリューイング 1.5%
K ケロッグ 2.7%
CAG コナグラ・フーズ 2.1%
EL エスティ ローダー 1.4%

最も配当利回りが高いのはフィリップモリスで4.3%です。

他特に上位構成銘柄の配当利回りは高い傾向にあります。同じくたばこ銘柄のアルトリアは3.6%あります。コカ・コーラは3.3%です。

ですが、一部配当利回りが低い銘柄も見受けられます。コストコホールセールの配当利回りは1.1%、コンステレーション・ブランズのそれは0.9%です。コンステレーション・ブランズは”ロバート・モンダヴィ”などのプレミアムワインやコロナビールなどを販売している酒類大手です。

さらに上位25社の中に1社だけ無配企業があります。モンスタービバレッジです。

モンスター・ビバレッジは「モンスターエナジー」という栄養ドリンクで有名です。2015年6月にコカ・コーラ社と資本業務提携してコカ・コーラ社のエナジードリンク部門を吸収しています。モンスター・ビバレッジの資本政策について詳しくは知りませんが、過去から無配のようです。

さて、このように一部低配当利回りや無配の企業があるXLPですが、このXLPの分配金利回りは2.4%あります。XLPの分配金利回りはS&P500平均を超えています。

ここが、私が生活必需品セクターはETFで投資してもいいだろうと判断した根拠です。

私はXLPにも投資していますが、ほとんど内容が同じバンガードVDCを生活必需品ETFの主力にしています。VDCに300万円ほど投資しています。

VDCの分配金利回りもXLPとほぼ同じです。

VDCやXLPが完璧とは思っていない

私は生活必需品ETFであるVDCにかなりの金額投資していますが、このVDCへの投資が完璧な投資法とは全く思っていません。

なぜなら、上記の通り無配の企業も一部含まれているからです。それを承知でVDCを買っています。

全体としてのVDCの分配金利回りはS&P500平均より0.5%ほど高く比較的高配当を維持していると感じました。VDCは(XLPも)成長の罠に嵌る可能性は低いと思いました。

配当再投資を行う長期投資の対象として合格だと判断しました。

欲を言えば、配当利回りが0%台や無配の企業は構成銘柄から外してほしいです。でもそこはETFという選択をした以上仕方ない。ETFに投資する以上、自分が意図していない銘柄にも一部資金を投じてしまうことはやむを得ないことです。

生活必需品セクターETFには確かに一部配当力のない新興企業が含まれていてますがその影響は軽微であり、全体としては成熟高配当銘柄の影響力の方が強いです。その根拠は繰り返しになりますが、分配金利回りが2.4%とS&P500のそれを超えていることです。

ETFへの投資は所詮一定の指数に従ったインデックス投資なので、個別株をうまく選別すればETFのリターンを超える可能性は当然あります。

例えば以下の生活必需品ポートフォリオを組めば、XLPやVDCのリターンを超えるかもしれません。

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私はVDCやXLPではなくこれらの個別株を買おうか迷いました。迷った挙句ETFに投資するという判断を下しました。今個別株で保有している生活必需品銘柄はコカ・コーラ(KO)だけです。

個別株の経験がなくちょっとビビっていたのと、米国株の割高な手数料を考えればETFの方が安心かなと思った次第です。

私は生活必需品セクターはVDCやXLPといったETFという選択をしましたし、今後もこれらのETFを買い増していくと思います。一方、個別株にも投資すると思います。

生活必需品セクターはVDCやXLPなどのETFに投資して、配当再投資を続けていくことで長期で高いリターンを期待できると思っています。

生活必需品セクターはETFで良いと私は判断しました。
一方で、ヘルスケアセクターはETFではダメだと私は判断しました。

皆さまいかがでしょうか?

私は、自分の考えが普遍的に絶対に正しいんだ!と思ってブログに記事を上げているわけでは決してありません。自分の投資判断を淡々と書いているだけです。

私の真似をする必要なんて全くありません。(こんな実績のない投資歴4年程度の若者素人投資家の真似をしようと思う人はいないと思いますが。)

私の投資判断の根拠や考えが、皆さんが株式投資をする上での一つの判断材料程度になれば幸いです。

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