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【CL銘柄分析】コルゲート・パルモリーブは歯磨き粉で有名な連続増配50年超のディフェンシブ銘柄

   

※2018年12月期決算データ反映、コメント刷新(2019/3/10)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はコルゲート・パルモリーブ(CL)をご紹介します。

基本情報

会社名コルゲート・パルモリーブ
ティッカーCL
創業1806年
上場1930年
決算12月
本社所在地ニューヨーク州
従業員数34,500
セクター生活必需品
S&P格付AA-
監査法人PwC
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別売上構成比

セグメント別売上構成比

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

55年

過去10年の配当成長

年率+7.8%

この10年で配当は2.1倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2009~2018):+10.3%
過去20年(1999~2018):+7.8%
過去30年(1989~2018):+13.9%

バリュエーション指標(2019/3/10時点)

予想PER:21.6倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.6% 最新情報はこちら

コメント

コルゲート・パルモリーブ(CL)は世界で初めて練り歯磨きを販売した日用品メーカーです。設立は1806年で創業200年を超える老舗です。

200以上の国地域で事業を展開するグローバル企業です。米国内売上は全体の26%で、ラテンアメリカとアジアの2地域で半分弱を占めます。新興国でのビジネスが大きいのが特徴です。成長が期待できる反面、リスクでもあります。

開示セグメントは以下の4つ。
・口腔ケア
・パーソナルケア
・ホームケア
・ペット栄養

もっとも大きな割合を占めるのが「口腔ケア」です。世界中で歯磨き粉と歯ブラシを販売しています。米国内売上比率は25%ほどしかなく、75%は米国外です。特にエマージング・マーケットでのビジネスが盛んで売上高の約半分が新興国です。日本では昔は花王と提携して事業展開していましたが今は解消しています。なので、国内でコルゲートの製品を見る機会はほぼありません。

「パーソナルケア」部門では、”Softsoap”や”Palmolive”、”Protex”といったブランドで液体ハンドソープや石鹸を販売しています。「ホームケア」部門では食器用洗剤などを取り扱っています。

「ペット栄養」では犬や猫用の特殊栄養食品を販売しています。コルゲートの中ではやや毛色の違う事業分野ですが、全売上の15%を占めており無視はできません。

財務データを見てみましょう。

売上高はここ10年ほぼ横ばいで非常に大人しいPLです。グロスマージンは60%と日用品メーカーとしてはかなり高い数字。プロクター&ギャンブルのそれは50%ほどです。

FY18の売上高は155億ドルで前年並み。新興国通貨安による減収効果があったものの、販売数量の増加によって横ばいを維持。グローバルの歯磨き粉市場に占めるコルゲートのシェアは42%、手動歯ブラシは32%でした。依然として高いシェアですが、前年よりは悪化しています。ラテンアメリカ、アジアといった新興国市場で減収となっており気になるところです。

FY18の純利益は24億ドルで前年比+19%。FY17は税制改革による一時コスト275百万ドルが純利益を押し下げていました。 FY17の税負担率が38%だったのに対し、FY18は26%。

キャッシュフローは毎期潤沢でthe ディフェンシブ株といった感じのグラフになっています。営業CFマージンは約20%。

バランスシートを見てみましょう。総資産の3割が流動資産で7割が固定資産。固定資産は主に工場生産設備等の有形固定資産と、過去のM&Aで認識したのれんと無形資産です。

2015年末から純資産が若干のマイナスになっている状態(債務超過)が続いています。米国外投資に対する未実現為替差損の影響も一部ありますが、主には積極的な株主還元姿勢が純資産が減少しています。キャッシュフローを見れば明らかな通り、毎期の営業CFが非常に安定しているため純資産を食い潰すまで資金を株主に還元しても資金繰りに問題は生じません。

連続増配55年の配当王です。配当性向50%ほどで今後の増配余力も十分です。ただ、近年EPS成長は鈍く大きな増配は期待できないだろうと思っています。自社株買いも多く、ここ5年間すべての年で総還元性向が100%を超えています。

 - 米国株銘柄分析