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キャピタルゲインを求めるのはただのギャンブルである

   

株式投資について自分の頭の中で色々と考え続けていると、一つの結論に辿り着きます。

それは、株式投資のリターンとは配当でしかないということです。
キャピタルゲインを求めることはただのギャンブルだなって最近よく思います。

キャピタルゲインを否定するわけではないです、もちろん。自分が投資したあと株価が上がれば素直に嬉しいし、株価が下がれば悲しいです。

お金に色はありません。キャピタルゲインだろうが配当金だろうが利益は利益、カネはカネです。株を売却して現金化してしまえば、自分の証券口座にある資金が配当から得たものなのか、売却益から得たものなのか、それとも元本なのか、そんなのわかりませんから。

 

キャピタルゲインって何でしょうか?

100円で買った株が120円に値上がりすれば20円がキャピタルゲインです。含み益とか、値上がり益と呼ばれます。売却すればその20円は売却益として実現します。

その20円のキャピタルゲインの本質って何ですかね?

私が思うに、それはマーケットの将来予想の変化によって生み出された単なる棚ぼたです。ただのラッキーな拾い物じゃないですか、キャピタルゲインなんて。特にS&P100に含まれる大型株のそれなんて。
特に短期的なそれは。

日々株式市場で値付けされている株価って何でしょうか。
てか、なんで株式市場なんてものが存在するんですか?

それは株式会社に出資した人の出口が必要とされているからです。また、途中で出資したいと思いつつお金を持て余している人が株式を購入できるようにするためです。そうやって、必要あればいつでも購入売却できる手軽さが株式取引を活発にして、株式会社制度は発展してきました。

株価とは、旧株主と新株主とを繋ぐ架け橋です。
大切な架け橋です。

株式会社の事業リスクを負担する株主って常に必要な存在です。

企業はゴーイングコンサーンで永続に存在することが前提とされますが、人間である株主には寿命があります。株主は必ず世代交代していきます。実際はそんな寿命による世代交代どうこうは関係なく、途中で利食いするために株を売却する人が大半ではありますが。

株主はグルグルと入れ替わります。それはいいことです。流動性が高いとマーケットの成熟度が上がり、合理的な価格形成がなされますから。

そうやって、株主が入れ替わる時にキャピタルゲインorロスが生じます。それって、単なる株主間の富の移転でしかありません。

キャピタルゲインを求める取引ってゼロサムゲームです

株式投資とはプラスサムです。株式に投資するってことは、投資先企業の生産活動に株主として参画することを意味します。株式投資とはビジネスそのものです。

企業がビジネスをして利益を出すということは、世の中に価値を生んでいるということです。それが積み重なってきたから、今の日本はこんなに豊かになりました。空調の効いたスタバでコーヒー片手に、庶民がこんなブログをPCで書けるほど豊かになりました。私たちは先人の努力に感謝すべきだと思います。

ビジネスはプラスサムだから、株式投資も必然的にプラスサムです。

ですが、株式投資のプラスサムとしての利益はすべて配当に収斂されます。

株価上昇に基づくキャピタルゲインも確かに将来の配当を期待しての利益ではありますが、それはあくまで投資家期待に基づく未実現配当です。株主利益は最終的には配当として確定されます。

キャピタルゲインを求めるということは、将来の配当予想を巡って投資家間で富を奪い合うことだと思います。

会社誕生から会社消滅までの全期間を考えれば、株主リターンはすべて配当です。

これは当たり前です。株式投資とは、会社に出資してその利益を配当として受領することですから。途中で株を売却するなんていうオプションが出てきたがために、付随的に生まれたのがキャピタルゲインという概念です。

初めて世界に株式会社制度が誕生したのは16世紀末のイギリス東インド会社だと言われます。イギリス東インド会社は、胡椒などの香辛料を求めてアジア地域に航海に出ていました。途中で船が難破するリスクもあります。そのリスクを負担してでもリターンを得たいと思う人がいたから、イギリス東インド会社は会社として成立しました。

その当時のイギリス東インド会社の株主にとって、キャピタルゲインなんていう発想はあったでしょうか?

ないはずです。
航海がうまくいけば莫大な配当が貰えるけど、失敗すれば出資額はすべてパー。ゼロか100かの世界です。

株式会社の利益とは本来的に配当でしかありません。

 

株式リターンを構成する二つの要素、つまり配当とキャピタルゲインについてこう言えます。
配当:プラスサム
キャピタルゲイン:ゼロサム

ゼロサムとは世の中に価値を生んではいないけども、法律・ルールに基づいてゲームの参加者間でマネーを奪い合うことです。FXとか競馬、パチンコとか(競馬やパチンコはもはやマイナスサムだが)。
要するにゼロサムとはギャンブルです。

キャピタルゲインを求めて投資をするのは、ただのギャンブルだと思います。

それが悪いと主張したいのではありません。お金なんて所詮幻想だし、それを稼ぐ手段がプラスサムのビジネスだろうと、ゼロサムのギャンブルだろうと別にどっちでもいいと思います。パチプロで生活費稼いだって別にいいではないですか。デイトレードで生活費を稼いだって別にいいわけです。

法を犯すとか他人のお金をだまし取るとかをしなければ、どういう手段でお金を稼いでも構わないと思います。

キャピタルゲインを求めて株式投資をすることを否定するつもりなんて毛頭ありません。私もキャピタルゲインがあれば素直に嬉しいなって思いますし。

ただ客観的に株式投資というものを分析してみると、キャピタルゲインとはゼロサムゲームのギャンブルでしかないという結論になるっていう自分の考えを淡々と言いたいだけ。

 

ゼロサムゲームのギャンブルの特徴として、短期間でお金持ちになれる夢があるということが挙げられます。配当金で短期間で億万長者になった人は今まで一人もいないでしょう。株で短期間で億万長者になる人は、キャピタルゲイン(+レバレッジ)です。

コインを10回投げると、
表表表表表表表表表 という偏った結果になることもあります。
全部表、全部裏、なんていう結果になることもあり得ます。

でもコインを1億回投げるとどうでしょう?
概ね、0.5億回表が出て、0.5億回裏が出るでしょう。

ギャンブルは短期間では大儲けできるチャンスがありますが、期間が長期になればなるほど平均への回帰が起こります。ゼロサムゲームをず~と続けていても、利益はゼロに近づくと思ったほうが賢明だと思います。

キャピタルゲインはあればラッキーだくらいに気楽に考えて、日々の株価変動に右往左往することなく、愚直に配当を貰い続ければよいと思います。株式投資で長期的に富を築く上で配当を重視するとは、もはや当然の帰結です。

一貫して増加し続ける配当こそが大きな富をもたらします。

 - 投資理論・哲学