昨夜、フィリップモリス・インターナショナル(PM)に30万円ほど追加投資しました。

4月20日に発表した第1四半期決算で、日本でのアイコス拡販が思ったより進んでいないことが明らかになり、同日PMの株価は1日で15%も急落しました。

私はPM株を約200万円保有していたので約30万円(200万円×15%)時価が下落しました。今回、時価減少分に相当する30万円を追加で投入することにしました。2018年は毎月30万円投資することが目標なので、普段通りの定期購入です。

大型株としては稀に見る急落でしたが、バリュエーション的にはそれほどお得感は感じていません。2017年度の調整後EPS4.7ドルから計算される現在のPERは17倍~18倍です。ここ数年の低いEPS、DPS成長率を考えれば決して割安なPERには見えません。ですが営業CFは毎年莫大ですし、配当利回りも5%超と高いところを好感して今回30万円投資することにしました。

株式益回りは5.6%。仮に今のEPSが横ばいで推移しても5~6%くらいのリターンは確保できます。せめてインフレ率2%くらいの利益成長(増配)が続くと考えれば7~8%の投資リターンとなります。たばこの需要は不確実ですし、長期的に利益が右肩下がりになるなら7%のリターンすら危ういですがね。ただ、、こういう時に裏打ちされた優良企業は、長期的には市場平均に匹敵する、いや市場平均を超えるEPS成長率を達成できると信じています。

10億人という世界の喫煙人口が急に減るとは思えないし、これから長期的に人口が増え続けることを考えればたばこの需要が大きく落ち込むとは思いません。新興国の所得の伸び悩み、広告規制、ニコチン規制などの逆風はありますが、20年前も最近と同じくたばこ会社に対して暗い未来が想像されていたわけです。訴訟やら喫煙人口の減少やら。でも結局たばこの需要は底堅く推移し、そのうえ値上げまで行うことができた結果、たばこ会社は利益を出し続けることができました。

ま、色々と後付けで自分の投資行動を正当化することは可能ですね。最後は「えいや」で投資しました。今回の追加買い増しでPM株はポートフォリオの10%に戻りました。また同規模の暴落でも起きない限り、PM株の購入は一旦ストップです。

は~、実は今月は医療機器メーカー大手のメドトロニック(MDT)の株を追加買い増ししようと考えていました。ですが、PMが急落したもんだから急遽予定変更。ヘルスケア企業への投資を止めて、たばこ会社に投資するとは何だか複雑な心境ではあります。ですが後悔はなし。投資の目的は投資リターンの最大化、配当キャッシュフローの最大化ですから。MDTの方が将来の増配余地は大きいでしょうが、PMの今の5%超の利回りの方が勝ると判断しました。

30万円相当のフィリップモリス株がプレゼントしてくれる年間配当は約1.5万円(30万円×5%)。しかもNISAで購入したので手取りで1.5万円です。よしよし、順調に配当が増えていってるぞ。どんどん配当増やしていきますよ。保有銘柄の増配、配当再投資、給料追加投資の3本の矢でこれからも高配当株投資戦略を続けていきます。