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【BUD銘柄分析】アンハイザー・ブッシュ・インベブはバドワイザーを有するビールメーカー世界トップ企業

   

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。(今回は5年分データしかありません、ご了承下さい。)

データソースはMorningstarです。

今回はアンハイザー・ブッシュ・インベブ(BUD)をご紹介します。ベルギーに本社を置く企業でADRです。


  BUD財務情報

基本情報

会社名 アンハイザー・ブッシュ・インベブ
ティッカー BUD
創業 1366年
上場 2009年
決算 12月
本社所在地 ルーベン(ベルギー)
従業員数 206,633
セクター 生活必需品
S&P格付 A-
監査法人 Deloitte
ダウ30 ×
S&P100 ×
S&P500 ×
ナスダック100 ×
ラッセル1000 ×

地域別売上高

事業構成

 

業績

※FY16に純利益とEPSが急落しているのは、SABミラー買収に伴う一時費用のためと思われる。FY17以降、純利益は回復する見込み。

キャッシュフロー

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

連続増配年数

7年

 

バリュエーション指標等(2017/4/15時点)

PER:154.2倍 最新情報はこちら

配当利回り:3.9% 最新情報はこちら

配当性向:94% 最新情報はこちら

※PERが154倍もあるが、これはSABミラー買収に伴う費用で純利益が一時的に大幅減少しているからである。FY17利益ベースとした予想PERは23倍ほど。

 

感想

2008年にベルギーのインベブが、米アンハイザー・ブッシュを買収して現在のアンハイザー・ブッシュ・インベブが誕生した。2016年10月には業界2位の英SABミラーまでもを買収し、ビール世界シェア3割を握る規模となった。

バドワイザー、コロナ、ステラアルトア、スコール、ブラーナなど有名ビールブランドを有する。

過去5年の業績推移を見てみた。

売上高は450億ドル前後で安定しており、成熟企業と言える。なお、SABミラー買収の効果がフルに表れるFY17は560億ドル程度まで売上成長する見込み。本業で荒稼ぎしながらM&Aで規模を拡大している。

グロスマージンは60%以上もあり高収益。同じ飲料メーカーであるコカ・コーラ(KO)の粗利率とほとんど同水準である。ビールはコーラと同じくらい儲かるようだ。

FY16に純利益は過去と比べてかなり下落しているが、これはSABミラー買収に伴って一時的に発生しているファイナンスコストである。証券会社へのアドバイザリー費用ではなく、SABミラー買収のためのドル資金調達のための為替デリバティブ契約に伴って発生している費用のようだ。また、金融機関とのシニアローン契約費用も数億円発生している模様。

これらの費用は一時的なものなので、FY17以降の業績材料にはならない。あくまでもFY16だけのコストである。

ただし、SABミラー買収に伴って調達した借入金(社債)に対する利息費用は今後も継続して発生する。BUDのバランスシートを見ると長期借入金が500億ドル近くも増加している。5兆円近くも負債が増えている・・凄まじい額の借入である。

キャッシュフローは潤沢で、ビール販売の高収益っぷりが垣間見える。毎年140億ドル近き営業CFを稼ぎ、うち100億ドル程度がフリーCFとして残っている。(FY16はSABミラー買収の為、フリーCF減少)。

営業CFマージンは平時は30%超もある。これはコカ・コーラを超える水準でありフィリップモリスに匹敵するレベル。ハイブランドの製品を多く持っており、価格競争力に強いことの表れだろう。

配当はここ5年はしっかり増配し続けている。自社株買いはあまり実施していないようだ。FY15に10億ドルの自社株買いを実施している以外は、ここ5年の株主還元は配当のみである。

配当性向が90%を超えており、今後大幅な増配は難しいと思われる。ただ、ワイドモートに基づく営業CFの金額が凄まじいため今後の株主還元に心配は無用。業績が傾くことは想像できない。

配当利回りは3%台後半あり、PERは市場平均を超える22倍前後。銘柄のタイプとしてはコカ・コーラやフィリップモリス、アルトリアと同じ感じであろう。短期的なキャピタルゲインは期待できないが、長期で配当再投資を考える投資家にはピッタリの銘柄だと思う。

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