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【BRK.B銘柄分析】バークシャー・ハサウェイは投資事業だけじゃない、保険とか鉄道とか色々ある→分析むずいよ!

   

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)をご紹介します。


  バークシャー財務情報等

基本情報

会社名 バークシャー・ハサウェイ
ティッカー BRK.B
創業 1889年
上場 1988年
決算 12月
本社所在地 ネブラスカ州
従業員数 367,700
セクター 金融かな?
S&P格付 AA
監査法人 Deloitte
ダウ30 ×
S&P100 ×
S&P500 ×
ナスダック100 ×
ラッセル1000 ×

 

事業構成

2016年度アニュアルレポートより取得した、事業別損益。

(単位:百万ドル)

保険引受 1,370
保険投資 3,656
鉄道 3,569
公共エネルギー 2,287
製造サービス 5,631
金融 1,427
投資・デリバティブ 6,497
その他 -343
合計 24,094

 

業績

 

キャッシュフロー

 

株主還元

なし(無配)

 

バリュエーション指標(2017/6/19時点)

PER:18.7倍 最新情報はこちら

 

感想

世界一著名なカリスマ的投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイ。バークシャーハサウェイという会社名は、かつてバフェットが買収した繊維会社の名前がそのまま残ったものである。

バークシャーと言えば、ウェルズファーゴやアップルなど上場株投資をビジネスにしているように思われているかもしれないが、そうではない。上場株投資は数あるバークシャーのビジネスの一部でしかない。

2016年のアニュアルレポートから取得したバークシャーのセグメント別損益は以下の通り。

(単位:百万ドル)

保険引受 1,370
保険投資 3,656
鉄道 3,569
公共エネルギー 2,287
製造サービス 5,631
金融 1,427
投資・デリバティブ 6,497
その他 -343
合計 24,094

バークシャーのビジネスの大きなシェアを占める分野として保険事業がある。1996年にGEICO(ガイコ)を完全買収している。ガイコは住宅保険・災害保険・生命保険など幅広く取り扱っている。98年にジェネラル・リーという再保険会社を買収している。他にも数社の保険会社を傘下に保有している。

バークシャーは多額の上場株投資をしているが、元々その購入原資はこの保険事業の預り金である。

バークシャーの他のビジネスとして鉄道事業がある。2010年にバーリントン・ノーザン・サンタフェ(BNSF)を買収している。鉄道というと地味な印象を受けるかもしれないが、アニュアルレポートを見る限りBNSFはバークシャーの利益に大きく貢献しているようだ。

鉄道事業の他に、製造・サービス業もある。多種多様な製造業ビジネスの会社を完全子会社と保有しているようだが、申し訳ない詳細は調べきれず・・。上記表の通り、最も利益に貢献しているセグメントがこの製造・サービスである。

意外かもしれないが、公共事業・エネルギー事業もある。ミッドアメリカン・エナジー・カンパニーという会社の株の株を90%近く保有している。アイオワ州を中心に電力・ガス事業を営んでいる。

これらの上場株投資以外の実業がバークシャーの主な収入源である。アニュアルレポートを見る限り、上場株投資から得ている収益が全体に占める割合はそれほど大きくはない。

ただし、バークシャーのPLに計上される上場株投資収益は配当だけである(そのはず・・)。株式の値上り益はPLでは表現されていない。なので、バフェットは「ルック・スルー利益」”Look Through Earnings”を見ろと言っている。これは上場株、非上場株を問わず、投資先企業の純資産価値の増加も利益として捉えなさいということ。

上場株で考えるのが簡単かな。上場株の純資産価値(時価)の増加って要するに値上がり益のこと。この値上がり益はバークシャーの損益計算書には載ってこない。これを加味すれば、上場株投資の貢献利益は実際はもっとあるであろう。

さて、バークシャーの財務分析は大変難しい。。
てか、無理だと感じた。

どう分析すべきなのだろうか?
保険事業という特殊なビジネスが結構な割合を占めるし、製造業もやっているし、投資事業もある。
どのような視点、指標で評価すべきか私にはちょっとわからない。

が、とりあえずいつも通り、売上高やキャッシュの情報を過去10年並べてみた。

売上高はここ10年右肩上がりである。これはM&Aによるものと思われる。

キャッシュフローは安定しているようだ。営業CFマージンは15%近くもあり高水準。しかも上述の通り、株式の純資産価値の増加が含まれていない為、実質的な営業CFマージンはもっと高いと見てよいであろう。
(株の価値変動がキャッシュフローに含まれないのは当然だが。)

株主還元は今のところ無配。バフェットは配当ださなくともバークシャーCEOとしての自分の投資判断で常に株主利益に貢献する再投資できるという理由から、一切配当を出していない。実はかつて一度だけ配当を出したことがあるが、その時バフェットは「自分がトイレに行っている間に取締役会で決まった、私は知らん」と言っている。
どんな言い訳やねん(笑)。

バフェットは今後は資本政策を見直すことを株主総会で語っている。具体的にはバロンズによれば、「3年後の総会でキャッシュが1500億ドルまで積み上がっていたとすれば、その一部を株主に還元すべき」と語っている。バークシャーが高配当株になる日が来るかもしれない。

バークシャーと言えば、IBMを売った!、アップルを買った!などと上場株投資ばかりが注目を浴びるが、それはバークシャーのビジネスのほんの一部である。

今回分析してみて思ったことは、バークシャーの財務分析は難しい!ってこと。
よほど10Kレポートやアニュアルレポートを読み込まないと、詳しい分析は難しいと思った。また、保険事業のウェイトが大きいことから、金融機関の財務諸表を読めないと厳しいかも。
私は、、ちょっと苦手である。

バークシャーの財務諸表を読んで投資判断している個人投資家っているのだろうか?
素朴な疑問。

バークシャー・ハサウェイは今までしっかり株主利益に貢献してきた実績ある銘柄で、長期投資としても魅力的だと思う。ただ、財務分析でそれを判断するのが難しいだけである。
こういう時こそキャッシュフローに着目すべきかな。良いキャッシュフローだと思う。

お役に立てた記事かわからないが、以上。

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