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債券価格、金利、債券利回りの関係を理解すると新聞がもっと楽しく読める!

   

金利と債券価格は逆相関だと言うことは多くの方がご存知かもしれません。

新聞記事等でもこれを当然のことのように記載しています。「10年国債利回りは上昇(債券価格は下落)」といった記載は頻繁に出てきますね。

これって理解していますか?

何となくふわっとした理解で終わっていませんか?

私は、金利と債券価格の関係を理解できない人がいても仕方ないと思っています。なぜなら表現が極めてミスリードだからです。何がって「金利」という表現です。

金利と利回りは別物です。

金利と債券価格は逆相関ではなく、債券利回りと債券価格は逆相関と理解すべきだと私は思っています。

また、「金利が上昇したので債券価格が下がった」という表現も違和感あります。金利を利回りに置き換えて「債券利回りが上昇したので債券価格が下がった」と書いてもまだ違和感があります。

債券利回りが上昇したら債券価格が下がるのですか?

それとも、債券価格が下がったから債券利回りが上昇するのですか?

どっち?

鶏が先か、卵が先かみたいな議論ですが、私は答えはあると思っています。

ロジックとして債券価格が先に来るべきです。

だから、「長期国債の利回り(長期金利)が上昇して債券価格は下落しました」という新聞記事等を読むといつも違和感を覚えます。

正しくは、「債券価格が下落した結果、債券利回りは上昇した」だと思います。

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  金利と利回り

金利と利回りって全く別の概念です。

ですが、これを混同している人が結構いるなと感じています。一般人ならまだしも、日経の記者とかも結構怪しいと思う時があります。

金利

先ず、簡単な金利から。

金利とはみなさんが普通に想像する、所謂金利です。

つまりクーポンです。

額面100万円で年間利率3%の債券があるとすれば、その3%が金利と呼ばれるものです。

金利は単純に契約に定められた利率のことを指します。

利回り

では、利回りとは何でしょうか?

利回りとはある意味で金利を包含する概念です。

利回りとは、金利も含めある金融商品に投資した場合に得ることができる投資利回りです。

割引債という利息が付かない債券があります。

例えば、以下のようなもの。
額面(償還金額):103万円
発行金額:100万円
利率:0%
期間:1年

この商品は100万円で購入して、1年後に103万円で償還されます。

でも条件をみて下さい、利率は0%ですよ。だから金利(利息収入)はゼロなんです。

でも、この商品は実質的に金利3%に相当すると思いませんか?だって、100万円で買って3万円プラスして103万円で1年後に返還されるのですよ。

こういう時、金利はゼロだけど、利回りは3%だと表現します。

いかがでしょうか、金利と利回りの違いを簡単に説明してみましたが理解できましたでしょうか?

  金利は不変、利回りが変わる

最初の話に戻ります。

金利が2%で額面100万円の10年国債が100万円で取引されているとします。

想像してください!、想像力って大事だと思っています。

この国債の金利、債券価格、債券利回りってどう変化することが考えられますか?

先ず最初に分かって欲しいのが、金利って変わらないですよね!?

だって金利は2%って契約で決まっているんですから。

いくらこの国債が市場で叩き売られようとも、2%という契約金利は不変ですよね。

だから、どれだけ債券価格が上下しようとも金利は変わらないんですよ。

「金利が上昇して、債券価格が下落した」とか「債券が買われて、金利が下落した」とか言う表現は正確には誤りです。金利は基本的に固定なんですから。

変動金利とかありますが、それはあくまで契約上金利が変わり得るだけであって、債券価格の変動に従って金利が変動するわけではありません。

金利は変わらない。

じゃあ何が変わるのか?

それは、債券価格と債券利回りです。

どっちが先に動くの?

それは債券価格でしょ!

だって、債券利回りってのは債券価格をもとに事後的に計算される投資利回りなんですから。

上の例で考えてみましょう。

金利が2%で額面100万円の10年国債が100万円で取引されていましたが、財政懸念を嫌気して売られて95万円に値下がりしたとします。あくまでも額面(償還金額)は100万円で固定ですよ。金利2%も固定です。

そうするとどうなりますか?

債券価格が95万円に下がっても償還金額は100万円で固定だし、金利も2%で固定なんだから、その債券の投資利回りは上昇しますよね。95万円で買って100万円で返還されるのですよ、もちろん金利もしっかり貰えます。

つまり、債券価格が下落して債券(投資)利回りが上昇したということです。

ちなみに債券利回りは約7.4%となります。95万円が100万円になるのでそこで5万円の利益、あと利息が2万円ですね。7万円の収益を95万円の投資で達成できるのだから利回りは7/95=7.368%です。

先ずは債券価格が動いて、それをもとに計算される投資利回りとしての債券利回りが上下するのです。

ロジック的に正しいのは以下の2つの表現です。

・債券が買われて債券価格が上昇した結果、債券利回りは下落した。

・債券が売られて債券価格が下落した結果、債券利回りが上昇した。

確かに10年国債の利回りを基準に、将来的な取引金利が決定されるので、結局金利まで影響を与えてしまうことは事実です。

ですが、債券価格の変動に直接影響を受けるのは、金利ではなく債券利回りです。

  債券を理解することは重要

株式と債券は競合する関係にあります。

一般的には株式が売られれば、債券は買われます。

債券動向に関するニュースを理解することは、株式投資家として必須だと思います。

確かに、インデックス商品をコツコツ積み立てるのみと決めている人は、いちいちマクロ経済環境なんて気にせずとも投資リターンは約束されたものでしょう。

また、インデックス投資でなくとも私のように優良企業の株をバイアンドホールドする方針の長期株式投資家も、金利なんて理解しなくても投資リターンに影響はあまりないかもしれません。

上記で説明したロジックを理解しなくても皆さんのお財布が痛むわけではないとは思いますよ。

でも、米国株に投資している人は普段から日経とかWSJとかを読んでいる人が大半だと思います。自分が理解できないニュースって読んでも面白くないと思いませんか?本能的に避けてしまいませんか?

ニュースって読んでて「ふんふんそうだよな!」って理解できたほうが楽しいと感じませんか!?

私は、シリア問題とか南シナ海問題とか地政学的な政治論点の知識が浅すぎて、新聞で記事があってもスルーしがちです。読んでると眠くなります。なぜなら、前知識がなさ過ぎて読んでも理解できないし、つまらないからです。

でも、そうやって避けるがためにより一層理解できないという悪循環に陥ります。

株式投資家にとって、地政学的な政治課題はさて置いて(これも大事だけど)、債券と金利、債券利回りの関係は必須科目だと思いますよ。

最近はトランプ大統領当選で米国債が売られて米国債利回りが急上昇していますが、このニュースだって上で説明した関係を知っていないと本質的には理解できないと思います。

知らないことは全く恥ずかしいことではない。私も社会人になるまで理解してませんでしたし。

大事なことは日々コツコツ勉強して学んで成長していくことだと思います。

これは私のブログだから、当然私が知っていることだけを載せています。私はまだまだ知らなことがたくさんあるので、これからも日々学んでいきます。知っていることは、どんどんブログで還元していきます。

 - 投資理論・哲学