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【BAC銘柄分析】リーマンショックの傷が癒えてきたバンク・オブ・アメリカの財務諸表をチェック

   

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はバンク・オブ・アメリカ(BAC)をご紹介します。

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  バンカメ財務情報等

基本情報

会社名 バンク・オブ・アメリカ
ティッカー BAC
創業 1874年
上場 1979年
決算 12月
本社所在地 ノースカロライナ州
従業員数 208,000
セクター 金融
S&P格付 BBB+
監査法人 PwC
ダウ30 ×
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上高

 

事業構成

 

業績

 

株主還元

 

連続増配年数

3年

 

バリュエーション指標等(2017/9/17時点)

PER:14.5倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.0% 最新情報はこちら

配当性向:27% 最新情報はこちら

 

感想

バンク・オブ・アメリカ(通称バンカメ)は、世界40か国に拠点を持つグローバル金融機関です。商業銀行業務、投資銀行業務、資産運用・管理など幅広く金融ビジネスを展開しており、JPモルガン・チェース、ウェルズファーゴに次ぐ売上規模を誇る大銀行です。

バフェット(バークシャー)が投資する金融銘柄と言えばウェルズファーゴが先ず思い浮かびますが、バークシャーは2011年にこのバンカメにも出資しています。バークシャーにとってかなり条件の良い優先株でした。

バンカメはサブプライムローン問題で特に大きな被害を受けた金融機関です。あれから10年近くが経過します。バンカメの財務諸表はどうなっているのでしょうか?
直近10年間のバンカメの財務諸表を確認しました。

売上高はリーマンショック後のFY09に大きく回復して1200億ドル近い売上高を計上しました。しかし、FY09をピークとしてFY12まで3期連続の減収となっています。当時の売上減少要因は知識不足でよくわかりません。FY13以降は850億ドル前後で売上高は横ばいです。今でもウェルズファーゴに匹敵する売上規模を持っています。

ROEは7%弱と競合に比べてやや低い印象です。

配当についてはかなり極端なグラフになっていますね。リーマンショック時であるFY09での減配幅が凄まじいです。DPS(一株当たり配当)は2.24ドルから0.04ドルに急落しています。バンカメは2008年に住宅ローン事業を手掛けるカントリーワイドを買収し、さらに経営危機に瀕していたメリルリンチも買収しました。

これらのM&Aが結果として、サブプライムローン問題がバンカメの業績に与える悪影響を大きなものにしました。これがFY09での大減配の原因です。40ドル以上あった株価は一時3ドルほどまで下落しました。今も当時の高値には全く及ばない株価水準です。

リーマンショック時にバフェット率いるバークシャーは、バンカメの優先株を50億ドル取得しています。バフェットは割安な価格でバンカメに投資できたとは今言えることで、米国経済が崩壊すると皆が怯えている時に、50億ドルもの資金を金融機関に投資するなんて普通の投資家が取れる行動ではないです。ちなみに、この時バフェットはゴールドマン・サックスにも資金を出資しました。

こうやって皆が恐怖で怯えている時にリスクを取ると高いリターンが期待できます。見習いたいところです。ですが、暴落時に株を買うのはそう簡単にできることでもないと思っています。

上のグラフではFY09以降のDPSが小さすぎて見えないので、別途FY09以降のDPS推移をグラフ化しました。

FY14から大幅に増配されています。

バンカメはFY16はトランプ相場の後押しがあって、特に下期は業績好調でした。

FY17も今のところ好調な業績を維持しています。FY16にあったトランプ相場のハイボラティリティは影を潜めているのでトレーディング収入は落ち込んでいますが、FRB利上げによる短期金利の上昇が業績を下支えしています。

しかし、油断はできません。今後金利の大幅な上昇は期待できない環境です。FRBが次に利上げをするのは早くても2017年12月だと言われていますが、実際は来年になるだろうと言われています。9月からFRBのバランスシート縮小が始まりますが、それが金利を想定上に押し上げることになればバンカメの業績にも寄与すると思われます。しかし、FRBはかなりゆっくりしたペースで慎重にバランスシート縮小を実施する予定なので、あまり期待しない方がいいでしょう。

バンカメは個人に対する強いブランド力からなのか、金利が上昇しても預金金利を上げずに済んでいる傾向にあります。金利の上昇がそのまま純金利マージンの上昇に直結するため、今後の金利動向が業績に大きく影響すると思われます。

が、、短期金利はFRB次第なので何とも言えません。今後の金融政策とバンカメの決算内容に注目していこうと思います。

 - 米国株銘柄分析