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【BA銘柄分析】ボーイングは世界最大の航空機メーカーでNYダウ採用銘柄

   

※2016年度データ更新済み
※記事更新(2017/12/12)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はボーイング(BA)をご紹介します。


  BA財務情報

基本情報

会社名 ボーイング
ティッカー BA
創業 1934年
上場 1934年
決算 12月
本社所在地 イリノイ州
従業員数 150,500
セクター 資本財・サービス
S&P格付 A
監査法人 Deloitte
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上高

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事業構成

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業績

 

キャッシュフロー

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

※単位は「百万ドル」ではなく「ドル」の誤りでした。

 

連続増配年数

5年

 

バリュエーション指標等(2017/12/12時点)

PER:26.1倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.0% 最新情報はこちら

配当性向:56% 最新情報はこちら

 

感想

ボーイングは欧州エアバス社と世界市場を2分する世界最大の航空機メーカーです。 NYダウ30銘柄にも選ばれる米国を代表する企業の一つです。

民間航空機、軍用機、宇宙システム(宇宙船や関連機器など)、アフターサービスといった事業を持っています。売上高の7割近くは民間航空機事業がもたらしています。一般的に軍用機より民間航空機の方が利益率が高いと言われます。ボーイングは今後も民間航空機に力を入れる方針です。

航空機ビジネスは景気の影響を受けやすいです。商業用航空機の需要は貨物量に左右されますが、それは結局各国の経済成長率や政治動向に依存するでしょう。民間航空機の需要は、スムーズな航空機融資が行われる金融環境、国家間の関係の良し悪し、燃料価格、テロの頻度などに影響を受けます。

そんな航空機ビジネスを展開するボーイングは景気循環銘柄と言えますが、2017年は絶好調でした。世界的に景気拡大が続いており、商用民用ともに航空機需要が伸びるという期待感と好業績から株価はグングン伸びていきました。2017年初150ドル付近だった株価は、12月現在290ドルに届こうとしています。株価は2倍近くに急伸しました。2017年のNYダウ上昇にもっとも貢献しています。

資本財セクターと言えばかつてはゼネラル・エレクトリック(GE)が時価総額トップでしたが、今はボーイングが追い抜きました。GEの業績見通しが悪化していることも順位入替に影響しました。GEは減配まで実施しました。

航空機本体の受注状況が重要なのは言うまでもありませんが、アフターサービスマーケットも重要です。航空機ビジネスは景気に左右されがちと言いましたが、部品交換や機体メンテナンスといったアフターサービス事業は、景気に左右されず継続的にキャッシュをもたらしてくれます。アフターサービス部門の売上高は現在140億ドルほどですが、今後10年以内に500億ドル規模まで拡大させる計画です。

ボーイングの過去10年分の財務データを見てみました。

売上高は2010年度を底に回復基調です。景気に左右されやすい航空機ビジネスですが売上高は安定しています。ボーイングは機器納入時ではなく、製造進捗に伴って徐々に売上計上していると考えられます。航空会社に機器を納入して代金をもらうより前に、前倒しで売上計上することが特別に認められています。なので会計上の売上高は受注状況の浮き沈みに比べて安定しています。

ROEがFY16にグインと上に伸びていますが、これは純資産がゼロ付近まで減少しているからです。ボーイングは実は債務超過寸前の状態です。最近業績が良いのに純資産はマイナス転落しそうです。なぜかと言えば、株主還元を莫大にやっているからです。米国優良企業には積極的な株主還元のために、純資産が小さくなっている企業が結構あります。

キャッシュフローは比較的安定していますが、売上高に比べるとやや波がありますね。FY08に至っては営業CF、フリーCFともにマイナスとなっています。上述の通り、航空機ビジネスの会計処理は特殊なので、会計上の利益とキャッシュが不一致になりがちです。きちんとキャッシュを見ることがより重要な業種と言えます。FY08を除けば、営業CFもフリーCFをしっかりプラスを維持しており業績が安定していることがわかります。

配当はここ5年間大きく伸びています。目立つのはFY13から右肩上がりのグレーの線です。総還元性向が伸びていますが、これは積極的な自社株買いの影響です。この4年間で225億ドルにも上る多額の自社株を買い戻しました。この自社株買いもボーイングの株価急伸に一役買っています。こんなに自社株買いしているから、純資産にも穴が空いちゃうわけですね。

景気に左右されがちなビジネスにもかかわらず、ここまで多額の資金を株主に還元できるのは、今後のビジネスに対する経営陣の自信の表れです。ボーイングの株価は当面堅調な展開が続きそうです。

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