先日、某大手電機メーカーの経営者の方のお話を聞く機会がありました。非常に勉強になることばかりで、貴重な時間でした。いつも思いますが、社会で上の立場になる人は謙虚で親切で人格的に素晴らしい方ばかりですね。どっかのセクハラ次官みたいな人も一部いますが・・。

その経営者の方が面白いことをおっしゃっていました。

「アップルのせいでクレームが増えた」と言うんです。

クレームって消費者からコールセンター等への苦情ですね。「PCの使い方がわからん!」とかそういう類のよくありそうなクレームです。

なんでアップルのせいでクレームが増えるのでしょうか?

電機メーカーって言ったのはシャープ、東芝、日立製作所、パナソニック、富士通、NECのどれかです(一応特定するのは止めておきます)。苦情が増えたのがアップルのせいってどんなロジックだと思います??

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その経営者曰く「アップルのiPhoneで何でも簡単に調べられるのが当然になって、誰もきちんと説明書を読まなくなったとのこと。

「あ~なるほどな~」って思いました。確かに洗濯機やテレビの説明書なんて未だかつて読んだことがありません。一応、捨てずに保管はしていますけどね。

どうも家電を買ってくださるお客様は、少し使い方が分からないと説明書を読むことなくすぐに電話を掛けてくるらしいです。昔は説明書をきちんと読んで自分で解決する方も結構いたそうな。少しはググって調べている人もいるようですが、大半の質問内容は説明書に書いてあることだそうです。ネットで簡単に調べられる時代なのに、逆にオペレーターのクレーム対応コストが上がっていると愚痴をこぼされていました。

そういえば、昨年末に任天堂スイッチを買って「マリオカート8DX」でたまに遊んでいます(これめっちゃ楽しいです。昨日も仕事終わってから夜中の3時までやってしまった・・)。で買ってすぐに思ったことが「説明書が薄い!!」ってことです。説明書がペラペラなんです。なんだ、任天堂も不親切になったもんだな~と不満に思っていました。細かい操作方法わからんし。昔のスーファミ時代は説明書で懇切丁寧に教えてくれたのにな~と思いました。

でも今思えば、任天堂は敢えて説明書を薄くしていたのだと思います。どうせ説明書なんて誰も読まないだろ、ってことじゃないでしょうか。子供も大人も分からなければすぐにググりますよね。私もマリオカートで初期設定の変更方法が分からなかったのですが、ググったらすぐに解決しました。人気のあるゲームはすぐに解説コンテンツが出ますよね。ゲームサイトはアクセス数が多いですから。任天堂はそれを踏まえて敢えて説明書にはコストを掛けなかったのかな、そんな気がします。ただ家電はゲームほど充実したコンテンツはなかなか作成されませんから、どうしても消費者はコールセンターに問い合わせてしまうのでしょうね。

 

アップルは、スティーブ・ジョブスは本当に世界を変えたなと思います。業績好調でアップル株は上場来最高値更新中。バフェットさんが100億ドル以上また追加で投資したみたいです。1000億ドル規模の自社株買いも発表しました。バリュエーション的にもアップルは魅力的だと思います。