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【AMZN銘柄分析】アマゾンは世界の物流を支配するジェフ・ベゾス率いる帝国企業

      2018/07/02

※2017年12月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/7/1)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はアマゾン(AMZN)をご紹介します。


  アマゾン財務情報

基本情報

会社名 アマゾン
ティッカー AMZN
創業 1994年
上場 1997年
決算 12月
本社所在地 ワシントン州
従業員数 566,000
セクター 一般消費財・サービス
S&P格付 AA-
監査法人 EY
ダウ30 ×
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

地域別売上構成比

 

セグメント別売上構成比

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

 

株主還元

なし(無配)

 

バリュエーション指標等(2018/7/1時点)

PER:213倍 最新情報はこちら

 

感想

アマゾンはジェフ・ベゾス率いる世界最大の電子商取引企業です。アマゾンに今までお世話になったことがない人は、ほとんどいないのではないでしょうか。かく言う私はkindleくらいしか利用してませんが。日本は米国、ドイツに次いで売上高が大きい国です。やはり国土が狭いので、配送面で事業をし易いのかな~などと推測してます。

電子商取引のプラットフォームを提供することで得る手数料収入が売上高の大半を占めます。開示していませんが、恐らく8割以上に上るでしょう。アマゾンが唯一セグメント注記で売上高を開示している事業がAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)というクラウド事業です。すでに売上高全体の10%にまで成長しています。クラウド事業は規模拡大とともに利益率が改善するので、今後のアマゾンの成長資金を支える分野になるはずです。アマゾンは世界の物理世界を支配する企業になりそうですが、どうやらそこだけでは飽き足らず情報世界にも足を踏み入れ、そこで結果を残しています。凄いです。そこにはグーグルやマイクロソフト、IBMといった強豪がひしめいているというのに・・。

新たに手を付けようとしている事業としては電子公告や金融があります。広告事業の売上高はまだ30億ドル程度と小さいですが、これから成長していくと期待されています。「消費」という分野に関しては、グーグル以上の顧客情報を持っているのがアマゾンです。非常に効果的なターゲティング広告が可能でしょうから、相応の広告掲載料を取れるはずです。ホント思いますが、IT大手の利益の源泉は情報ですね。

金融については、独自の預金口座を提供して金融機関への手数料を抑えようと試みているようです。ただし、大手銀行はAWSの超優良顧客候補ですから、あまり積極的に金融機関の業務に踏み込むことはないだろうという報道も読んだ記憶があります。確かにそれはそうだなと思います。金融事業の拡大はちょっと二の足を踏む感じでしょう。

財務データを確認しましょう。

想像通り、売上高の成長は半端ないスピードです。この10年で約10倍に成長しています。CAGRは年率28%と驚異的。粗利率が改善傾向にありますが、AWSの成長が寄与していると思われます。

高PERの成長企業ですが、きちんと利益を出しています。最近10年で最終赤字になったのは2012年と2014年だけです。2017年は営業利益で40億ドルを超え、純利益も30億ドルを超えました。ただし、売上高が1,779億ドル(FY17実績)と巨額で利益率で見るとまだ低いです。純利益率は1%~3%ほど。まだ還元ステージに入るレベルには見えません。PERは200倍以上あります。

キャッシュフローも安定していますね。営業CFは売上高増加に従ってグングン伸びています。これだけガンガン投資している割に、フリーCFが意外に多いな~と感じました。それだけ本業で稼いでいるということです。

バランスシートを見てみましょう。FY17に固定資産が増えていますが、ホールフーズマーケットを買収したことにより、のれんとM&A関連無形資産が増加しているためです。固定資産には建物などの有形固定資産も多く計上されています。あれだけ大きな倉庫を世界に持っていますからね。流動資産が総資産の46%を占めますが、これは現金・棚卸資産・売掛金といった運転資本です。

自己資本比率は21%(負債比率は79%)で結構レバレッジを掛けています。有利子負債もそれなりにありますが、仕入債務が多いため負債が大きくなっている面があります。あれだけの商品を常時揃えていますから、そりゃ仕入債務は増えるわな。あとちょっと気になったのがリース債務が131億ドルも計上されていたことです。何をリースしてるんだろうか。

株主還元はありません。無配ステージはもうしばらく続きそうです。

 - 米国株銘柄分析