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【AMZN銘柄分析】アマゾンは世界の物流を支配するジェフ・ベゾス率いる帝国企業

   

※2018年12月期決算データ反映、コメント刷新(2019/2/20)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はアマゾン・ドット・コム(AMZN)をご紹介します。

基本情報

会社名 アマゾン・ドット・コム
ティッカー AMZN
創業 1994年
上場 1997年
決算 12月
本社所在地 ワシントン州
従業員数 647,500
セクター 一般消費財
S&P格付 AA-
監査法人  EY

 

ダウ30 ×
S&P100
S&P500
ナスダック100
ラッセル1000

地域別売上構成比

セグメント別売上構成比

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

無配。
自社株買い実績もなし。

連続増配年数

無配

過去10年の配当成長

無配

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2009~2018):+43.2%
過去20年(1999~2018):+18.3%

バリュエーション指標(2019/2/20時点)

予想PER:41.1倍 最新情報はこちら

配当利回り:無配 最新情報はこちら

コメント

アマゾン・ドット・コム(AMZN)は、言わずと知れた世界最大の電子商取引企業です。アマゾンに今までお世話になったことがない人は、ほとんどいないでしょう。かく言う私はkindleくらいしか利用してませんが。

売上高の7割が米国です。国土が広い米国は日本よりもネット通販の需要が高そうです。ドイツ、英国、日本と続きます。

以下は開示している最も細かい事業区分です。
()内は構成比。
・オンラインストア(53%)
・実店舗(8%)
・第3者セラーサービス(18%)
・サブスクリプションサービス(6%)
・AWS(11%)

「オンラインストア」はデジタルコンテンツを含むネット通販収入です。kindleでの書籍販売収入もこのカテゴリーに含まれます。「オンラインストア」の売上高は1,200億ドルを超えています。

「実店舗」は2017年8月に買収した高級スーパーのホールフーズ・マーケットが主だと思われます。

「第三者セラーサービス」とはマーケットプレイスに出品してくれる事業主に対するサービス提供です。具体的には、物流拠点であるフルフィルメントセンターで商品の保管、注文処理、出荷処理、カスタマーサービスを代行しています。アマゾンの売上高の約2割を占めます。

「サブスクリプション・サービス」はアマゾンプライムメンバーの会費収入が含まれます。AWS以外のあらゆるサブスクリプション収入が含まれます。

「AWS」はAmazon Web Servicesの略で、クラウドコンピューティングを提供しています。世界のクラウド市場でAWSは約35%のシェアを占めており業界No.1です。グーグルでさえシェアは10%ほどです。

新たに手を付けようとしている事業としては電子公告や金融があります。消費という分野に関しては、グーグル以上の顧客情報を持っているのがアマゾン。効果的なターゲティング広告が可能で、相応の広告掲載料を取れるはずです。IT大手の利益の源泉は情報です。

財務データを確認しましょう。

想像通り、売上高の成長スピードは半端ないです。売上高はこの10年で約12倍に成長。CAGRは年率28%。粗利率が改善傾向で、徐々に利益が残る体質に変わっていることがわかります。特にAWSが粗利改善に貢献しています。AWSの利益率は驚くほど高いです。

FY18の売上高は2,328億ドルで前年比+30%。北米の収入が依然30%以上の伸びを見せています。AWSの収入は256億ドルで前年比+47%。サブスクリプション収入が50%近く伸びており、米国でのプライム会員の値上げが寄与していそうです。

FY18の純利益は100億ドルで前年比+232%。大幅増益で税金等の特殊要因かと思いきや、営業利益ベースで前年比200%以上も増えていました。北米の営業利益は73億ドルと前年の28億ドルから大きく改善。

キャッシュフローを見ると営業CFだけでなく、フリーCFもしっかりプラスなのがわかります。ガンガン投資をして成長している印象がありますが、FY18のフリーCFは173億ドルあります。営業CFの約半分は手元に残しています。きちんとキャッシュがプラスで事業が回っているのは、投資家として安心できる点です。

バランスシートを見てみましょう。FY17に固定資産が増えていますが、ホールフーズマーケットを買収したことにより、のれんとM&A関連無形資産が増加しているためです。固定資産には建物などの有形固定資産も多く計上されています。あれだけ大きな倉庫を世界に持っていますからね。流動資産が総資産の46%を占めますが、これは現金・棚卸資産・売掛金といった運転資本です。

自己資本比率は27%で結構レバレッジを掛けています。有利子負債もそれなりにありますが、仕入債務が多いため負債が大きくなっています。あれだけの商品を常時揃えていますから、そりゃ仕入債務は増えるか。仕入債務が多いのは悪いことではなくむしろ良いことです。アマゾン側に交渉力があるからこそ、支払いタームが長くなり債務がたくさんBSに残ります。仕入債務回転日数は76日で、キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)はなんとマイナスです。

株主還元はありません。
無配ステージはもうしばらく続きそうです。

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