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【AMGN銘柄分析】アムジェンは世界最大の高収益バイオ医薬品メーカー

   

※2017年12月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/3/24)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はアムジェン(AMGN)をご紹介します。


    アムジェン財務情報等

基本情報

会社名 アムジェン
ティッカー AMGN
創業 1980年
上場
決算 12月
本社所在地 カリフォルニア州
従業員数 17,900
セクター ヘルスケア
S&P格付 A
監査法人 EY
ダウ30 ×
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上高

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製品別売上構成比

エンブレル:関節リウマチ薬
ニューラスタ:白血球増殖薬(化学療法を受けるがん患者)
アラネスプ:赤血球増殖薬
プロリア:骨粗鬆症薬
センシパール:二次性の副甲状腺機能亢進症の治療薬

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

連続増配年数

7年

 

バリュエーション指標等(2018/3/24時点)

PER:63.2倍 最新情報はこちら

配当利回り:3.1% 最新情報はこちら

配当性向:40% 最新情報はこちら

 

感想

アムジェンは1980年にカリフォルニア州で設立されたバイオ医薬品企業で、遺伝子組み換え技術や分子生物学の技術を駆使して難病の治療に貢献しています。バイオテクノロジーのパイオニア的存在で、今や世界トップクラスの独立系バイオテクノロジー企業になりました。

重篤で治療法が確立されていない分野に研究開発リソースを集中させています。具体的には骨粗鬆症や骨髄腫などの骨の病気、片頭痛などの脳神経科学、血液領域、腎臓病などです。主力製品としては、関節リウマチ治療薬「エンブレル」、白血球増殖薬「ニューラスタ」、赤血球増加作用がある「アラネスプ」、骨粗鬆症薬「プロリア」などがあります。

2013年にオニキス・ファーマシューティカルズを約104億ドルで買収しました。当買収で多発性骨髄腫(MM)治療薬「カイプロリス」を取得しました。

日本では2013年からアステラス製薬と合弁会社アムジェン・アステラス・バイオファーマを設立してビジネスを展開しています。米アムジェン側が51%の持分を保有しています。脂質異常症、骨粗しょう症、胃がん、急性リンパ芽球性白血病、非ホジキンリンパ腫のバイオ医薬品の研究開発に注力しています。

財務データを見てみましょう。

売上高は右肩上がりが続いておりこの10年で約1.5倍に成長しました。M&Aも寄与しています。グロスマージンは80%以上もあり収益力は高いです。FY17に純利益・EPSが急減していますが、税制改革に伴って米国外留保利益に一括課税されることになり(レパトリ減税)、その税金負債73億ドルを費用計上したためです。一時な費用であり本業とは無関係です。

キャッシュフローは美しいですね。毎年莫大な営業CF・フリーCFを稼いでいます。営業CFマージンは驚異の49%です。製薬会社の中でもトップクラスの収益性を誇っています。

バランスシートを見てましょう。特徴的なのが流動資産が62%と異様に多いことです。負債側を見れば流動負債は11%しかないので、ここまで流動性の高い資産を持っておく必要はないはずです。この流動資産は過去に米国外で稼いだ留保利益が大半だと思われます。Short-term investments(短期運用資産)は380億ドルもあります。昨年の税制改革によって米国外留保利益には一括で低減税率で課せられ、以降は税金は発生しません。今後アムジェンがこの莫大な短期資金をどう活用するのか(M&Aか株主還元なのかなど)注目に値します。FY17に固定負債が増加していますが、この米国外留保利益に対する税金債務を認識したためだと思われます。

株主還元ですが、配当は2011年度から開始しているようでそれまでは無配だったようです。配当を開始してからは毎年増配を続けています。これだけキャッシュを稼いでいる優良企業ですから、今後の増配も問題ないでしょう。自社株買いも積極的で2017年は配当とほぼ同額の自社株買いを実施しています。

アムジェンはヘルスケアセクターの中でも特段高収益な企業だと思います。

 - 米国株銘柄分析