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FRB利上げ懸念から米株価大幅下落 でもまだ上昇局面!のはずだ・・

      2016/10/03

ここ最近、アメリカ株式市場はとてもおとなしい状態が続いて不気味なくらいでした。

しかし、その静寂もようやく破られました。

9月9日(金)のアメリカ株価は久々に大きく動きました。下落方向ですが。

NYダウは2.13%減の18,085.45ドルとなりました。

すべてのセクターで満遍なく下落した印象です。

S&P500指数及びセクター別の下落率は以下の通り。

S&P500 -2.39%
一般消費財 -2.41%
生活必需品 -2.71%
エネルギー -2.98%
金融 -1.88%
ヘルスケア -2.00%
資本財 -2.82%
素材 -2.91%
テクノロジー -2.45%
公益事業 -3.75%

株価下落のきっかけは、ボストン地区連銀のローゼングレン総裁の早期利上げに前向きな発言でした。

9月利上げを市場はあまり織り込んでいませんでしたが、ローゼングレン総裁の発言を受けて市場が急に身構えたという感じでしょうか。

公益事業セクターの下落幅が▲3.8%と最も大きかったですが、このセクターは低金利の中債券の代替として今まで買われてきた面が強く、利上げが意識されると売られやすい状況にあります。

さて、利上げは金融引き締めであり一般的に言って株式市場には悪影響です。

株式市場の調整があるなら、その前に市場から一時避難したい気持ちはわかります。

私は将来は読めない、手数料・税金がもったいないという理由で常にホールドし続ける方針ですが、株価調整前に売り抜けて調整後の底値を狙って株を買うという戦略を否定する気も毛頭ありません。もし天井で売り抜けて底値で買い戻せるなら、例え手数料がかかってもそうしたいですよ。

私にはそうする能力が自分にはないと諦めているだけです。

でも私は、利上げによる株価調整前に売り抜けたいと考えている投資家にも言いたい。

今じゃない!と。
まだだと思います。

先ほど、利上げは株式市場に悪影響と言ったことと矛盾するかもしれませんが、利上げ初期は株価にプラスの働くことが多いです。

なぜなら、FRBが金利を引き上げるということはイエレン議長初め、アメリカで最も金融・経済情勢を把握しているインテリジェンスが、アメリカ経済は好調だと認めたことになるからです。

景気がいいから利上げをするわけですよね。
利上げと聞くと株式投資家はみな一様に悲しそうな顔をするのはなぜでしょうか?
景気が良くて企業の儲けが増えそうな局面だというのに。

例えば、1994年から95年にかけてFRBはFF金利の誘導目標を3%から6%に引き上げていきましたが、S&P500指数はそこから常に上昇基調でした。株価調整が起こるまでには利上げ開始から7年後の2001年ITバブル崩壊まで待たねばなりませんでした。

ITバブル崩壊後、FRBはFF金利の誘導目標を1.75%に引き下げ、その後1.00%まで引き下げました。

1994年に利上げを実施しされたから株価調整が起こるはずだ!と株式市場から退場した人は結局底値で株式市場に戻ることは出来なかったのです。

現FRB議長のイエレンさんはハト派な方ですし、急激に利上げを進める可能性は極めて低いと考えています。個人的には9月利上げの可能性も依然として低いと思っています。

歴史に学ぶのであれば、例え年内に利上げがあろうとも、中期的には米株価は上昇していく可能性が高いと思います。今回のような短期的な調整はあるとしても。

確かにFRBが利上げをし続けて金融を引き締め続ければ、いつかはリセッション入りしてアメリカ株価も調整局面に入るときが来ると思います。

でもそれは今じゃないと思います。まだアメリカ株価は上昇局面を維持すると思います。

ただし、一つ懸念があります。

それはしばしば自然利子率が低下していると言われていることです。

自然利子率とは、完全雇用と安定的なインフレを両立させる金利水準のことですが、この数値を直接観測することは現代の経済学では不可能です。

今は名目金利を見ると確かに低金利で金融緩和状態に見えますが、実はそれほど緩和的ではないかもしれないのです。

過去の歴史に学べば、FF金利目標を0.25~0.50%から0.50%~0.75%へ0.25%程度上げてもなお緩和的な水準に変わりはなく、株価の調整局面入りの危険はないように思います。

でも実は今のこの金利水準が、2000年代初頭のFF金利6.0%~6.5%に相当するのかもしれません。

そうだとしたら、あと一度の利上げ程度でも意外に市場は脆く崩れ落ちる可能性も否定できません。

以上から何が言えるのか。

誰もようわからんということです(笑)。

自然利子率はどの程度か、現在の金融情勢は緩和的なのか否かFRBも頭を悩ませているのに素人個人投資家どもが考えるだけ無駄です。

歴史に学べば株価はまだ上昇局面、でも今は過去の歴史とマクロ経済情勢が大きく異なる可能性があり歴史に学べない状況かもしれない。

賢明な長期投資家は変な欲は出さずに、ホールドし続けるべきです。

一時的に売り抜けるにはあまりに不確実性が高すぎると思います。

そもそも、シーゲル流の長期株式投資は株価が下落したときの配当再投資による株数増加が高リターンの源泉です。仮に米株価調整局面に入ったとしても、株は売らずに保有し続けて地道に配当再投資を続けたほうが長期リターンは間違いなく高まるでしょう。

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