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【ABT銘柄分析】アボット・ラボラトリーズはヘルスケアセクター過去トップパフォーマンスの配当貴族企業

   

※2016年度データ更新済み

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はアボット・ラボラトリーズ(ABT)をご紹介します。


    アボット財務情報

基本情報

会社名 アボット・ラボラトリーズ
ティッカー ABT
創業 1888年
上場 1937年
決算 12月
本社所在地 イリノイ州
従業員数 74,000
セクター ヘルスケア
S&P格付 A+
監査法人 EY
ダウ30 ×
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

 

地域別売上高

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事業構成

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業績

キャッシュフロー

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

連続増配年数

44年

 

バリュエーション指標等(2017/4/5時点)

PER:46.7倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.4% 最新情報はこちら

配当性向:43% 最新情報はこちら

 

感想

何を隠そうアボット・ラボラトリーズ(ABT)は配当再投資戦略を志す米国株投資家にとって、絶対に欠かせない銘柄なのである。

シーゲル教授によるとアボットは1957年から2003年までのトータルリターンがフィリップモリスに次ぐ第2位で、その利回りは何と年率16.5%。これは市場平均を5.5%も上回る水準で驚異的である。

フィリップモリスの19.7%には劣るものの、50年間に渡って年率16%ものリターンを株主にもたらした実績は輝かしいものである。

アボット・ラボラトリーズは1929年に上場してから、抗ウイルス剤で市場をリードし、HIV・エイズ治療薬が有名である。

2016年4月にセント・ジュード・メディカル(STJ)の買収を発表した。
それに伴って独禁法の関係から、眼科事業を営む子会社をジョンソンエンドジョンソンに売却、心臓血管医療機器事業をテルモに事業譲渡した。

さて、業績。

2013年から一見すると売上高が急減しているが、これはバイオ新薬部門をアッヴィとして分離したためであり、実質的な減少ではない。粗利率は50%台後半あり非常に高収益体質である。

FY16は増収確保も最終減益だったが、これは何らかの投資の減損を行ったからのようだ。一時的な要因と思われる。営業CFに影響は与えていない。

キャッシュフロー計算書も美しいフォルムで、毎期安定して多額のフリーCFを稼いでいることがわかる。営業CFマージンは過去5年平均で19%もある。

配当も毎期増配を続けており、連続増配年数は44年と配当貴族銘柄(過去25年以上連続増配)である。

FY16は小規模だったが、自社株買いにも積極的で過去5年平均の総還元性向は100%である。

比較的配当利回りが低い傾向にあるヘルスケアセクターであるが、アボットの直近の配当利回りは2.4%ありまあまあ高配当と言える水準である。

ヘルスケアセクターは開発投資が多額に掛かり、かつのその失敗リスクもあるので手元に一定の資金を確保しておきたいニーズがあり、配当利回りが低い傾向にあると思われる。そんな業界にあって、これだけの配当利回りを確保できるのは立派だと思う。

上述の通り、アボット・ラボラトリーズはシーゲル教授の『株式投資の未来』で過去リターンが第2位であり、ヘルスセクターの中でも配当再投資戦略に適した優良銘柄である。直近10年の業績や株主還元を見る限り、その優良っぷりは健在である。

アボットはヘルスケアセクター銘柄として、個別銘柄投資の対象に選びたくなる優良銘柄である。

 - 米国株銘柄分析