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【ABBV銘柄分析】アッヴィは超高収益な大手バイオ製薬

   

※2017年12月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/3/22)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はアッヴィ(ABBV)をご紹介します。

基本情報

会社名 アッヴィ
ティッカー ABBV
創業 2012年
上場 2013年
決算 12月
本社所在地 イリノイ州
従業員数 30,000
セクター ヘルスケア
S&P格付 A-
監査法人 EY
ダウ30 ×
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上比率

 

製品別売上構成比

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

連続増配年数

45年

 

バリュエーション指標(2018/3/22時点)

PER:34.1倍 最新情報はこちら

配当利回り:3.4% 最新情報はこちら

配当性向:51% 最新情報はこちら

 

感想

アッヴィは2013年にアボット・ラボラトリーズから分社化された世界的なバイオ医薬品会社です。アッヴィ自体は新しい会社ですが、元をたどれば創業100年超でヘルスケア業界第3位の伝統ある企業です。なお、アボット・ラボラトリーズは20世紀後半に株主リターンが高かった企業として『株式投資の未来』にも取り上げられています。

リウマチ、胃腸疾患、血液がん、C型肝炎、HIV、神経障害(パーキンソン病など)といった難病の解消に取り組む先進的企業です。

抗リウマチ薬のヒュミラという大型商品を持っており、この1医薬品でアッヴィの売上高の65%を占めます。米国では特許期間が2016年に失効していますが、売上高は2016年以降も伸びており依然としてヒュミラの売上高は好調です。ヒュミラの好調な売上高がアッヴィの業績を支えています。とは言え、バイオシミラー(後発薬)の脅威があるのは間違いないでしょう。

2015年にがん治療薬のファーマサイクリックス社を210億ドルで買収しました。血液がん治療薬のインブルビカは、ヒュミラに次ぐ売上規模を誇ります。当時は割高な買収だという評判もありましたが、きちんと結果を残しています。

財務データを見てみましょう。

売上高は毎期順調に増加しており直近FY17は282億ドルでした。粗利率は75%~80%のレンジで高収益です。製薬業界は最もコストが掛かる研究開発費が売上原価を構成しないので、そもそも粗利率が高くなりがちですが、それを踏まえても高マージンだと感じます。ファイザーと同程度です。グラフにはありませんが、営業利益率は30%を超えています。抗リウマチ薬のヒミュラの高収益が効いていると思われます。

アッヴィの売上高の65%を占めるのがヒュミラなわけですが、2016年に米国で特許が失効したにもかかわらず売れ行きは鈍っていません。ヒュミラの売上高はFY16が161億ドルだったのに対してFY17は184億ドルでした。米国、米国外ともに伸びています。

キャッシュも潤沢です。営業CFマージンは平均的に30%を超えており、直近FY17に至っては35%を超えています。メチャクチャ高収益です。稼ぎまくっています。

バランスシートを見てましょう。固定資産が総資産の70%を占めますが大半が「のれん」と「買収に伴って認識した無形資産」です。FY15に固定資産が増加しているのは、がん治療薬のファーマサイクリックス社を210億ドルで買収した為です。自己資本比率は7%しかなく負債に依存した調達形態です。製薬会社にしては結構財務リスクを取っているなという印象です。

株主還元もしっかりで、DPS(一株配当)は毎期増加しています。2018年第1四半期には71セントから96セントへ30%もの増配を発表して株主を喜ばせました。こういう大きな増配から経営陣の自信を感じ取れます。ヒュミラの販売は2018年以降も好調に推移すると期待できます。自社株買いにも積極的で総還元性向は100%を超えています。

ヒミュラというブロックバスターに頼っている収益構造に若干の不安を覚えるものの、超高収益な優良企業であることは間違いないです。収益力は抜群です。最近の大幅増配はポジティブサプライズでしたね。

 - 米国株銘柄分析