数年前に飲み会で知り合った女性がいます。当時はまだ大学2年生でしたが、今年から晴れて社会人。「おめでと~」ってことで先日久しぶりに会ってきました。

就活も無事うまくいって、大手コンサルティング会社でバリバリ頑張ってます。最近は売り手市場ですが、最大手企業への就職はいつの時代も狭き門と聞きます(私はろくに就活もしてないのであまり分からないのですが)。ましてや、コンサルティングファームへの就職なんてめっちゃ難しいはずです。無事就職できて、やりがいある仕事に就けたようで安心しました。明るい笑顔を見れて嬉しかったです。お兄ちゃん的心境です。

とても勉強熱心で真面目で努力家な人だから、これからきっと活躍してくれると思います。頑張って欲しいです。

んで、その彼女が社会人になって一番良かったことがお金だと言ってて、その内容に僕はめっちゃ共感しました。

大学生の頃はお金がなくてコンビニでお弁当買うのも抵抗があった。奨学金もらってバイトもしてたけど、日々の生活でいっぱいいっぱい・・。でも、社会人になってそれなりにお給料もらえるようになってから、コンビニで悩まず何でもレジに持っていけるようになったの。それがなんだか幸せなんです。

これめっちゃわかる!共感しました。
僕も一緒でした。

 

高校生までは何となく「うちの家はそんなにお金ないんだろうな~」って分かっていたけど、なんやかんやで大きな不自由はなく生活できてました。それはきっと、親が無理してお金をひねり出してくれていたからだと思います。ちょっと高い参考書でも欲しけりゃ買ってくれたし、サッカーシューズ買いに行きたいと言えばお金くれましたし、友達と卒業旅行へ行きたいと言えばお金くれました。ゲームソフトは簡単には買ってもらえなかったですがw。

ただ、大学生になって自分で生活しなくちゃいけなくなってからというのも、経済的にしんどいしんどい。お金を稼ぐのがどれだけ大変か、お金がない生活がどれだけ苦しいか身を以って経験しました。国立大学でしたが学費はそれなりにするし(確か年間50万円くらい)、もちろん日常生活費も掛かるし、あと会計士予備校の受講料も馬鹿になりません。

月5万円の奨学金と塾のバイト代で生活を繋いでいました。学生時代はバイトなんてせずに学業に集中すべきだという世の中の意見をたまに目にします。確かにその通りだとは思いますが、背に腹は代えられません。金がなければ生活できません。メシを食えません。それに大学の講義で使う教材(大体は講師の教授が書いた難しい不親切な専門書)だって高額です。

大学生の時は常に金計算してました。毎月デフォルト懸念状態。投資不適格のジャンク債みたいな感じです。

コンビニで弁当買うなんて贅沢は基本しないです。学食の安いうどんとかで腹を満たすのが基本です。炭水化物優先。食事を楽しむというより、生きるためにカロリーを摂取する感じです。食事ではなくエサみたいな感じでしょうか。ま、普通に美味しかったですけどね。

当時は大学生はこんなもんで自分が特に貧しいという自覚はなかったかもしれません。当時の自分の感覚をよく思い出せませんが。ただ今こうやって社会人になって株式投資までやる身になって当時を振り返ると、学生時代の自分はすごい生活をしていたもんだな~としみじみ思います。

大学時代は正直言ってそんな楽しかった思い出とかあんまないです。ま、ここはお金とは関係ありませんがね。4年間、バイト+会計士勉強だけで終わった感じです。途中から大学もほとんど行ってなかったですし。もったいなかったかもしれませんが、まあこれはこれで良かったかなとも思ってます。バイトだけの4年間だったらさすがに後悔してそうですが、会計士の勉強をすると決断したことは良かったです。幸い合格できましたし。

会計士を目指した理由は初任給が高いからです。一刻も早くお金が欲しくて、初任給が30万円を超える監査法人に入所したかったです。結局無事大手の監査法人に入所できて、35万円という破格の初任給を22歳でもらうことができました。めっちゃ嬉しかったです。とにかくお金欲しかったので。お金なくてしんどかったので。

社会人になって給料貰い始めても、大きな買い物をそんなにしませんでした。唯一買った高額品はオメガのシーマスターで、30万円くらいしたかな。なんか周りがみんな高級腕時計買ってたもんで、僕も同調して買いました。今では腕時計すらしていません。スマホで十分。自動巻きのシーマスターは時を止めたまま、自宅の引き出しの中で眠っています。

大きな買い物と言えばこのオメガくらいなもので、あとは大したものは買ってません。基本的に貯金していました。貯金して単に銀行の預金通帳の残高が増えていくのが嬉しかったです。学生時代は奨学金の口座を除けば、預金残高が10万円を超えることはほとんどなかったのに、社会人になったら半年程度であっと言う間に100万円を超えました。自分が100万円ものお金を手にしていることが不思議で変な感じでした。

預金残高が増える以上に嬉しかったのが、日々の買い物でストレスがなくなったことです。冒頭のコンサルファームに就職した元女子大生が言っていたことと全く同じ心境です。コンビニで自由に買い物することができるようになった。素うどんではなく、肉うどんを注文できるようになった。ちょっとお洒落な1500円ランチに行けるようになった。

こういった日常の生活から金銭プレッシャーが消えたことが、社会人としてお金を稼ぐようになって一番嬉しかったことです。ホントそう思います。今でもそう思います。

お金があれば人生幸せだとは思いませんが、毎月給料日までの日数を計算しなくちゃいけないようなカツカツの生活はどうしても疲弊します。学生だったから我慢できましたが、もう今は当時の生活は耐えられない気がします。お金に余裕がないと、心に余裕ができません。株式投資をやる余裕も生まれません。金銭的にもそうですが、精神面が大きいです。生活カツカツだと目の前のことに精一杯で、長期的なプランとかあまり考えることできなくなります。

僕は今はありがたいことにそれなりに幸せです。そんなに友達も多くないし、東京でガンガン遊びまくっているわけでもありません。せっかくの充実した東京インフラを無駄にしてますw。周りが僕を見たらあまり幸せな人には見えないでしょうが、僕の心はまあまあ充足してます。これで十分かなという心境。幸せの閾値が人より低いと思います。昔の貧乏時代に比べたら、今はとても恵まれていると感じてます。

ちゅうわけで、最近社会人になった例の女の子の「社会人になってそれなりにお給料もらえるようになってから、コンビニで悩まず何でもレジに持っていけるようになったの。それがなんだか幸せ」っていう発言には大変共感した次第です。

しっかり自立していて偉いな~と思います。最近は社会人になっても実家から通っている人も多いです。別にそれが悪いとは全く思いませんが。人それぞれですから。東京は家賃がめっちゃ高いから、自宅から会社に通えるなら敢えて一人暮らしをする意味ないですからね~、少なくとも経済的には。最近、友人の引っ越しのお手伝いをちょっとしてるんですが、やっぱそれなりの住環境を整えようとしたら一人暮らしでも7万円 / 月は必要ですね。場所にもよりますが。

僕が住んでる1Rマンションは新宿から近くて家賃6万円という安さですが、まあ安かろう悪かろうです。。狭いし、見た目も綺麗とは言い難いです。まあ、寝るだけならいいかな~って感じで我慢してます。家賃より投資資金を優先しますw。

ところで、そのコンサルに就職した女の子は初任給で両親にウイスキーをプレゼントしたそうです。めっちゃカッコイイやん!、そんなプレゼントするもんですか。通ですね。私はベタですが初任給で両親を温泉旅行に連れていきました。長崎の雲仙に。